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SWITCH 2024に東京発スタートアップ10社が出展(シンガポール、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月12日 0時55分

東南アジア最大級のスタートアップカンファレンス「シンガポール・ウイーク・オブ・イノベーション・アンド・テクノロジー」(SWITCH)がシンガポール企業庁主催で、10月28~30日にシンガポールで開催された。今回のSWITCHには400社以上が出展し、2万人以上が来場するなど、過去最大規模となった。ジェトロは日系スタートアップの東南アジア進出支援を目的としてジャパンパビリオンを設置し、日本の8地域(北海道、仙台市、東京都、横浜市、名古屋市および浜松市、関西、福岡市、北九州市、注1)からスタートアップ37社が出展した。

東京都のブースでは、都内スタートアップ企業の海外展開を支援するX-HUB TOKYO OUTBOUND PROGRAM(東京都主催・ジェトロ運営、X-HUB TOKYO)への参加企業10社のほか、過去の同プログラム参加企業のうち、シンガポールに拠点を置く5社(注2)が出展した。SWITCH出展に先立ち、2024年5~8月の3カ月間、プログラムパートナーのアクセラレーターRainmakingからオンライン講義、メンタリング、現地企業とのマッチングなど、海外展開に特化したアクセラレーションプログラムを受講した。

写真 X-HUB TOKYOのブース(ジェトロ撮影)

X-HUB TOKYOのブース(ジェトロ撮影)

SWITCHでは、ピッチコンテストのスリングショット(Slingshot)が併催された。同コンテストには、世界約5,000社の応募の中から、事前選考により上位50位の企業が登壇機会を得た。X-HUB TOKYO参加企業からは、法的文書作成を効率化するための文書エディターを開発するブーストドラフト(本社:東京都千代田区)が選出され、ピッチに登壇した。その他、超音波を用いた膵(すい)がん治療機器を開発するソニア・セラピューティクス(本社:東京都中央区)が3位に入賞するほか、人工知能(AI)を活用した外観検査ソリューションを提供するメノウ(本社:東京都中央区)が上位10位入りするなど、日本企業の活躍が目立った(2024年11月7日記事参照)。

出展企業からは、「来場者からのフィードバックから、シンガポール市場でのニーズに気づき、新しい機能を作成したい」「アクセラレーターを通じて事前に顧客候補をつないでもらえ、現地での個別商談につながった」といった声が寄せられた。

写真 ジャパンパビリオン出展者の集合写真(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン出展者の集合写真(ジェトロ撮影)

(注1)出展した8地域は、内閣府が認定したスタートアップ・エコシステム拠点都市として認定されており、ジェトロと協働してスタートアップへの集中支援に取り組んでいる。

(注2)AIメディカルサービス、ガオガオ、サーマリティカ、アスエネ、インフォリッチの5社で、入れ替わりで出展した。

(林田勇太)

(シンガポール、日本)

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