シンガポールのSWITCH2024に北海道ブースを初出展（北海道、シンガポール）

ジェトロは、10月28～30日に行なわれたシンガポールのスタートアップ・カンファレンス「シンガポール・ウィーク・オブ・イノベーション・アンド・テクノロジー」（SWITCH）に北海道ブースを出展した（2024年11月12日記事参照）。ジェトロが同イベントで北海道地域に特化した取り組みを行うのは初めて。大学発スタートアップの海外展開を進める北海道大学と、道内スタートアップの海外展開支援を行うジェトロが連携し支援したブースには、北海道大学認定スタートアップ3社（注）と同大学が出展した。

出展したスタートアップ3社は、海外での顧客開拓や資金調達、連携先となる企業の発掘を目指し、訪れたベンチャーキャピタル（VC）やアクセラレーター、現地企業など120人以上に各社の製品やサービスの説明を行った。3社のうち、メカノクロスの担当者は「シンガポールを足掛かりに東南アジア地域、欧米地域への進出が可能だと感じた。今後、シンガポールをハブにした海外展開を検討したい」と語った。

ブースでは製品を見せながら説明を行う企業も（ジェトロ撮影）

また、会期中の10月30日には、北海道大学が海外で初となるピッチイベント「SNOW TECH 2024」を開催し、同大学発スタートアップ4社が登壇した。大学から招待された現地VC、連携可能性のある日系企業、メディアなど47人が参加した。ピッチ後はネットワーキングで商談を行う姿も見られた。同大学の関係者は、「海外の展示会でピッチイベントを行うという初めての試みが成功し安堵（あんど）した。海外においても北海道大学のプレゼンスを高め、今後も大学発スタートアップへの支援を広げていきたい」と語った。

北海道大学主催のピッチイベント（ジェトロ撮影）

（注）出展したスタートアップ3社は次のとおり。なお、北海道大学主催のピッチイベントには、3社に加えてAWL（カメラを活用したAI映像解析）も登壇した。

サンクレエ（AIによる介護ソリューション）
メカノクロス（メカノケミカル有機合成技術）
FlyWorks（ショウジョウバエを基盤とした創薬プラットフォーム）

（岩井澪佳）

（北海道、シンガポール）