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2024世界木材・木材製品大会が山東省日照市で開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 0時45分

中国木材・木材製品流通協会(以下、協会)と山東省港口集団は95日、同省日照市で「2024年世界木材・木材製品大会(以下、大会)および中国(日照)木構造物・キャンプ関連産業展覧会」を開催した。大会には、中国のほかニュージーランド、米国、ロシア、スウェーデン、日本など17カ国の企業、政府機関、国際機関、研究機関の代表者約1,000人が参加し、世界の木材需給について議論し、木構造物建築技術などを紹介した。協会の李佳峰会長は開会あいさつにおいて、中国は毎年100以上の国・地域から木材を輸入し、また中国の木材製品は200近い国・地域に輸出されており、中国は世界の木材サプライチェーンの重要なハブとなっていると述べた。

写真 2024年世界木材・木材製品大会の様子(ジェトロ撮影)

2024年世界木材・木材製品大会の様子(ジェトロ撮影)

大会では、こうした木材・木材製品の貿易動向に加えて、木造建築をはじめとする低炭素建築も参加者の注目を集めた。ある外国企業の代表は、中国がグリーン開発の理念を積極的に実践しており、低炭素建築が発展する可能性は大きく、各国企業にとって新たなビジネスチャンスとなると考えている、とコメントした(「新華社通信」9月8日)。

大会期間中に開催された「2024中国(日照)木構造物・キャンプ関連産業展覧会」は、展示面積が1万平方メートルで木構造物の専門展示会としては中国国内最大規模を誇る。同展覧会には100社近くの企業が出展し、木構造の建築物やドア、窓、家具、フローリングだけでなく、キャンピングカーなどのアウトドア製品も展示された。日本企業は2社が出展し、主催者のアレンジにより来場者との商談を行った。

世界木材・木材製品大会の日照市での開催は、前年に引き続き2回目となる。日照港の公式ウェブサイトによると、同港は世界でも新しい5億トン規模の貨物を取り扱う港であり、貨物取扱量は全国6位、世界7位で、そのうち丸太を含む7種類の貨物の取扱量は全国1位となっている。日照港は1999年に丸太の取り扱いを開始し、取扱量は2009年に初めて100万立方メートルを超え、2023年に587万立方メートルに達し、2024年上半期には前年同期比33.9%増の393万4,000立方メートルとなった。

地元の報道によると、日照市は交通の便に優れ、中国最大の丸太輸入・加工・流通基地であり、重要な木材・木材製品加工基地でもある。大会の開幕式で、山東省港口集団の「前港後園」(注)という木材サプライチェーンプロジェクトが発表された。同プロジェクトは大幅に物流リードタイムを短縮し、顧客のコストを削減し、木材サプライチェーンのスピードと柔軟性を向上させ、多方面にとってウィンウィンの実現を目指すものとなっている(「日照新聞」9月6日)。

(注)「港」は日照港を、「園」は日照市嵐山区国家レベル木材貿易加工示範区を指す。

(李燕)

(中国)

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