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エムポックス感染拡大、アフリカCDCが「緊急事態」宣言(コートジボワール、モロッコ、エジプト、スーダン、リベリア、ナイジェリア、ルワンダ、ケニア、ブルンジ、ウガンダ、モザンビーク、南アフリカ共和国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月19日 16時30分

アフリカ連合(AU)の疾病予防管理センター(アフリカCDC)は8月13日、エムポックスがコンゴ民主共和国(DRC)や近隣諸国で急速に感染が拡大している事態を受け、「アフリカの安全保障に関わる公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。団結してこの脅威を封じ込め、排除するために、積極的かつ大胆に明確な行動をするよう要請した。

アフリカでは2023年9月以降、DRCで検出された従来の株よりも致死性と感染力が強いクレードIb(Clade Ib)による新型ウイルスの感染拡大に直面しており、感染症例は、モロッコ、エジプト、スーダン、コートジボワール、リベリア、ナイジェリア、ルワンダ、ケニア、ブルンジ、ウガンダ、モザンビーク、南アフリカ共和国など、アフリカ大陸のさまざまな地域で報告されている。

アフリカCDCが先週発表したデータによると、2022年1月以降、アフリカ16カ国で合計3万8,465人の症例と1,456人の死亡が報告されたが、2024年の症例数は前年同期比2.6倍となった。特にDRCでは2024年に入ってから1万3,700人以上が発症し、500人以上が死亡している。

エムポックスは動物からヒトへ感染するウイルス性疾患だが、ウイルス感染者との密接な身体的接触によっても感染する。従来の株は口や顔、性器に局所的な発疹や病変が特徴だったが、クレードIbは全身の皮膚に発疹が現れる。

コートジボワールでは7月、リベリアとの国境に近い南西部の町タブーと大アビジャン圏のクマシ市で計2例の患者が確認された。また、ケニア保健当局は、ウガンダからケニアを経由してルワンダに渡航した個人が発生源とされるエムポックス感染をケニアのタイタ=タベタ国境検問所で1例確認した。ウガンダでは8月初めに2例の患者が報告されている。

世界保健機関(WHO)は、エムポックスの急速な感染拡大という危機的状況に直面し、8月14日に緊急委員会を招集した結果、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

(水野大輔、野澤俊明)

(コートジボワール、モロッコ、エジプト、スーダン、リベリア、ナイジェリア、ルワンダ、ケニア、ブルンジ、ウガンダ、モザンビーク、南アフリカ共和国)

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