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東方経済フォーラム、ビジネス成果は大幅増加(ロシア、中国、マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月13日 10時35分

ロシアのウラジオストクで9月3~6日、東方経済フォーラムが開催された。主催者の発表(9月6日)によると、期間中に締結されたビジネス関連文書は313件、総事業規模にして5兆5,690億ルーブル(8兆7,433億円、1ルーブル=約1.57円)に上る。前回フォーラム(2023年9月22日記事参照)と比較すると、件数は60件減少したが、金額は1兆7,000億ルーブル以上増加した。

締結された主な協定をみると、極東・北極圏発展公社、開発金融機関のVEB.RF、化学大手AZOTグループは、ロシアの北極圏でのボルクタ化学コンプレックス建設に関する投資プロジェクトの実施可能性を調査する協定を締結した。プロジェクトが実施された場合、2,000億ルーブルの投資、最大2,000人の新規雇用が見込まれる。また、極東・北極圏発展公社は探査・掘削のクン・マニエと、アムール州のクン・マニエ硫化銅・ニッケル鉱床を開発するプロジェクトに1,168億ルーブルを投資する契約を締結。近代的な鉱石処理工場が建設される予定で、約1,700人の新規雇用を見込む。ザバイカル地方政府と中国の華泰鉱業は、ベレゾフスキー鉄鋼床の生産能力拡大などにかかる協定を締結した。総投資額は1,130億ルーブル、最大2,000人の新規雇用を創出する。

5日の全体会合にはウラジーミル・プーチン大統領とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相、中国の韓正・国家副主席が出席した。プーチン大統領は、世界経済において、ビジネスの潮流や、全体的な発展の軌道が東およびグローバルサウスに向かいつつあること、極東地域はこれらの有望な市場に直接アクセスできることから、西側諸国がロシアに科そうとする障壁の克服を可能にし、同地域の発展がロシアの世界における地位を強化することなどを述べた。また、2013年に極東バイカル地域社会経済発展国家プログラムを立ち上げて以降、極東地域には1,000社を超える企業、14万人以上の雇用が創出され、工業生産高の伸びは2013年以降、全国平均を25%上回っていると述べ、極東地域の潜在力をアピールした。

フォーラムに合わせて実施されたプーチン大統領とマレーシア首相との会談では、2025年にASEAN議長国となるマレーシアやASEANとロシアとの協力強化の意向が双方から示された。中国副主席との会談でも、ロ中の協力分野の拡大・強化の意向について確認した。

(柴田紗英)

(ロシア、中国、マレーシア)

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