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タンザニア投資セミナー開催、投資環境をアピール(タンザニア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月4日 1時5分

東京の国連大学において2024年5月28日、国連工業開発機関(UNIDO)とタンザニア投資センター(TIC)の主催で「タンザニア投資セミナー」が開催された。同セミナーは、在日タンザニア大使館と国連開発計画(UNDP)タンザニア事務所の共催でジェトロも後援した。

開会あいさつを行った駐日タンザニア大使のバラカ・ハラン・ルヴァンダ氏によると、今回のセミナーの参加登録は150を超え、またTICのジレッド・テリ総裁自らが登壇する投資セミナーとしては初めてで、日本とタンザニアが幅広い産業を通した連携強化へ進んでいく契機を象徴するとした。

TICのジレッド・テリ総裁は講演の中で、タンザニア最大のダルエスサラーム港は、タンザニア鉄道公社(TRC)およびタンザニア・ザンビア鉄道(TAZARA)で近隣諸国へ結ばれており、また、米国や欧州との貿易協定を活用することで東アフリカ周辺諸国だけではなく米国、インド、東南アジアなどの第三国輸出にも優位であると説明した。また、サミア・スルフ・ハッサン大統領のもと、海外からの投資誘致と工業化を積極的に進めており、税制優遇措置や法整備にも取り組んでいると強調した。タンザニアでは工業団地の建設が進んでおり、テリ総裁は日本の民間部門向けの工業団地の建設に意欲的な姿勢を示した。

写真 TIC総裁ジレッド・テリ氏(左)と特命全権大使バラカ・ハラン・ルヴァンダ氏(右)(ジェトロ撮影)

TIC総裁ジレッド・テリ氏(左)と特命全権大使バラカ・ハラン・ルヴァンダ氏(右)(ジェトロ撮影)

続いて講演を行ったUNDPタンザニア常駐代表の小松原茂樹氏は、世界銀行の統計で2023年の民間部門によるインフラ投資額がアフリカで4位だったことや、2024年3月22日に米国の格付け会社ムーディーズがタンザニアを「B2」から「B1」に格上げした点などを紹介し、これらの経済発展の兆しは対外投資だけでなく、タンザニア国内で対内投資を生んでいると指摘した。

セミナー後半では、タンザニアとルワンダで農業のスマートビレッジ構想に取り組むオスティジャパンと、ウガンダでの日本食レストランの開業を契機にタンザニアで水産振興事業に取り組むこつこつリミテッドの日系企業2社が、それぞれ事業内容について講演した。

イベント最後の質疑応答の中で、テリ総裁は「日本企業向けの工業団地の建設が今回の訪日の最大の目的であり、日本企業とタンザニア企業のマッチングを実際に進めていきたい」と語った。

写真 UNDPタンザニア常駐代表小松原茂樹氏(中央)と登壇者ら(ジェトロ撮影)

UNDPタンザニア常駐代表小松原茂樹氏(中央)と登壇者ら(ジェトロ撮影)

(坂根咲花、吉川菜穂)

(タンザニア、日本)

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