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セレス、中国汽研とスマート技術、安全性に関する研究室設立(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月12日 0時40分

中国・重慶市に本社を置く新エネルギー車メーカー賽力斯集団(セレス)は526日、中国汽車工程研究院(中国汽研)と共同で、「インテリジェントコネクテッド新エネルギー車のスマート技術と安全性に関する研究室」を設立したと発表した。

「人民網(重慶版)」によると、セレスは新エネルギー車の技術開発を積極的に行っており、電池や電気制御システム、モーター、レンジエクステンダー(注)などの分野でノウハウを持っている。中国汽研は自動車の安全性やグリーン化、ユーザーエクスペリエンスを重視しており、双方はそれぞれの強みを生かしながら、技術開発、ビッグデータプラットフォーム、自動車の試験や検証や安全分野などで協力し、ともに中国自動車産業の高品質な発展を推進するという(「人民網(重慶版)」527日)。

中国では自動車産業の高度化に伴い、企業による自動車のスマート化やデジタル化に向けた取り組みが活発化している。セレスは425日、北京モーターショーで技術イノベーション戦略説明会を開き、自社開発したプラットフォーム「魔方」を初公開した。セレスによると、同プラットフォームは純電動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、レンジエクステンダー車(REV)の3種類いずれにも搭載可能だ。また、同社は安全性強化の面でも力を入れており、同社の車載電池の検査基準は国家標準を超えるものとして、華為技術(ファーウェイ)と共同開発した新車種「問界(AITOM9」に搭載した電池の安全性を強調した。セレスの張興海董事長は今後の方向性について「自動車とソフトウエアの融合、または、人工知能(AI)や電動化との融合を重視する」と表明した(「毎日経済新聞」426日)。

なお、セレスは62日、202415月の累計販売台数が前年同期比4.4倍の156,823台に上ったと発表した。

写真 賽力斯鳳凰智慧工場内の展示スペース(ジェトロ撮影)

賽力斯鳳凰智慧工場内の展示スペース(ジェトロ撮影)

(注)航続距離を延長する目的で小型発電機を搭載した電気自動車(EV)、レンジエクステンダー式車(REEV)の製造・開発技術。

(王植一)

(中国)

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