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ベトナム最大の高速船就航、ホーチミン市からコンダオ島へ(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月17日 2時0分

ベトナムのフーコック・エクスプレス社は5月13日、南部のホーチミン市からバリア・ブンタウ省コンダオ島を結ぶ高速船の運航を開始した。同高速船は全長77.46メートル、幅11.10メートルの4階建てで、1,017人が乗船可能な同国最大の高速船だ。運航開始により、ホーチミン市とコンダオ島のアクセス向上が期待される。

これまでホーチミン市からコンダオ島までは空路で約50分、または、バリア・ブンタウ省ブンタウ市まで車で移動し(約2時間30分)、ブンタウ市内の港から高速船で約4時間と合計6時間30分以上かけて移動するのが主な手段だった。同高速船の利用により、ホーチミン市ニャベ県のヒエップフォック港からコンダオ島まで4時間となり、ホーチミン市中心部からの移動(約1時間)を含めて約5時間30分程度に短縮された(VNエクスプレス5月11日、タインニエン5月13日)。

運賃は等級や出発時期によって異なり、片道61万5,000ドン(3,752円、1ドン=約0.0061円)~110万ドン。同路線は週3便の運航で、ヒエップフォック港を午前7時発、コンダオ島のベンダム港からは午後1時に出航する。

コンダオ島は美しいビーチなどの観光資源を持ち、リゾート開発が進んでいるバリア・ブンタウ省沖合にある群島で、同省ブンタウ市から185キロ、ホーチミン市から230キロ離れている。2024年第1四半期(1~3月)の同島への訪問者は前年同期比4%増の14万6,100人、うち外国人訪問者は37%増の8,010人。観光収入は前年同期比5%増の5,110億ドンだった(「共産党新聞」電子版3月28日)。

ベトツーリズムメディアのファム・アイン・ブー氏は「家族連れや団体旅行などのニーズに応えて、ホーチミン市からコンダオ島への高速船での3~5日間のさまざまな価格やサービスのツアー企画を始めている。今夏は、航空便のみを利用した前年と比較して、コンダオ島への訪問者数が約30%増加すると予想している」と述べた。ホーチミン市観光局のグエン・ティ・アイン・ホア局長は「ホーチミン市からコンダオ島へのアクセスが容易になることで、ホーチミン市内に滞在する観光客数の増加も期待している」と話した(ダンチ5月9日)。

写真 ホーチミン市とコンダオ島を結ぶ高速船(フーコック・エクスプレス社提供)

ホーチミン市とコンダオ島を結ぶ高速船(フーコック・エクスプレス社提供)

(新田和葉、ティエン・グエン)

(ベトナム)

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