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中・東欧最大級の産業機械見本市開催、ジャパンパビリオンに日系企業18社出展(チェコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 0時40分

「第65回国際エンジニアリングフェア(MSV)」が10月8日~11日、チェコのブルノ市で開催された。中・東欧最大級とされる産業機械関連の見本市で、出展者の半数を外国企業が占める。2024年は42カ国・地域から、前年を上回る1,386社が出展し、5万5,000人以上が来場した。

ジェトロは2021年以来3年ぶりにジャパンパビリオンを出展し、チェコをはじめ、欧州市場で販路開拓を目指す日系企業18社が出展した。出展した日本企業の製品や技術への関係者の関心は高く、会期を通じて多くの商談が行われた。

ジャパンパビリオンの出展者からは、「チェコのみならず、スロバキア、オーストリアのバイヤーも来訪するなど、チェコが中・東欧市場のゲートウエーであることが分かった」「ブースを訪問したルーマニア企業と販売代理店契約の締結に向けて交渉を継続する」など、MSVへの出展が欧州ビジネスの契機となったという声が多数あった。

ジャパンパビリオンにはペトル・フィアラ首相や、ルカーシュ・ブルチェック産業貿易相、マルチン・クプカ運輸相、ビジネス・投資開発庁(チェコインベスト)のヤン・ミハル長官、長岡寛介・駐チェコ日本大使など、日チェコ両国の政府要人も多数来訪した。

また、MSVが主なテーマに掲げたデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するブースには、チェコの工科大学やスタートアップなども参加していた。ジェトロの「J-Bridge」(注)にも登録しているチェコのスタートアップは、大手通信会社と連携して開発を進める拡張現実(AR)技術を紹介し、工場内の設備の温度や通信量などについて、AR技術を用いて可視化することで、工場内での作業効率の改善を図るとしている。

次回の「国際エンジニアリングフェア」は2025年10月7~10日にチェコのブルノ市で開催予定。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンを視察するフィアラ首相(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンを視察するフィアラ首相(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロが運営する日本企業と海外企業との協業・連携を促進するプラットフォーム。

(志牟田剛、井手美希)

(チェコ、日本)

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