次期行政長官に岑浩輝氏が当選、マカオ経済の多様化を推進（マカオ、中国）

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月21日 1時25分

マカオ特別行政区で10月13日、次期行政長官の選挙が行われ、唯一の候補者だった前マカオ終審法院院長（最高裁長官）の岑浩輝（サム・ホーファイ）氏が当選した。一般市民には直接の投票権はなく、各界の代表である選挙委員400人のうち398人が投票に参加した。岑氏は投票者全体の98％を超える394票を獲得した。無効票（白票）は4票だった。岑氏は12月20日に行政長官に就任する。就任には中国政府の承認が必要で、任期は5年間。

選挙後の会見で岑氏は「マカオ行政長官として、中央政府とマカオに対して責任を負わなければならない」と強調し、「自分のマニフェストを忠実に遂行し、マカオ市民のより良い生活への期待に応えることを最優先し、『一国二制度』を完全かつ正確に、堅実に実施する。国家主権、国家の安全と発展の利益を守ることが大原則だ」と述べた。また、同氏はミッションとビジョンについて、「適切にマカオ経済の多様化を加速し、中国全体の発展に貢献することだ」とも語った。

〔何樂晴（エスター・ホー）〕

（マカオ、中国）