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7月~8月前半の経済活動はわずかに増加、米シカゴ連銀経済報告、労働市場軟化の兆し(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月6日 13時0分

添付資料PDFファイル(209 KB)

米国連邦準備制度理事会(FRB)が9月4日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック、注1)で、中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀は7月から8月前半にかけての同地域の経済活動について、全体的にはわずかに(slightly)増加したと報告した。関係者は引き続き、今後1年間の消費需要は同様の増加率になると予想している。

同地域の経済活動を分野ごとにみると、雇用はわずかに(slightly)増加した。関係者は今後1年間の雇用増加ペースは緩やかなものになると予想した。労働市場には軟化の兆しも見られ、製造業とサービス業からは、労働需要の鈍化に対応するための解雇やシフト削減が報告された。

個人消費は報告期間中、全体的にほぼ変化はなかった(little changed)。自動車以外の小売売上高は横ばいだった。自動車販売台数は、販売奨励策の増加に支えられ、わずかに増加した。

企業支出はわずかに(slightly)増加した。新規の設備投資のペースは控えめに(modestly)鈍化し、複数の関係者からは「新規設備購入の代わりに、既存の設備で稼動し続けることを決定した」との報告があった。また、高金利が投資のため支出を抑制しているとの指摘もあった。

製造業の需要は横ばいだった(flat)。鉄鋼の受注はわずかに減少し、農業機械メーカーの需要が鈍化していることを指摘する関係者もいた。その他の機械セクターでは、売り上げが小幅に増加した。

同地区での農業所得の見込みは、トウモロコシと大豆の価格が下落したため、ここ数週間で低下した。農作物の状況は、降水量が不足している地域もあるが、管轄内の大半は良好で、秋の収穫は過去の記録に近いものになると予想した。価格は低迷しており、農家は例年以上に作物を貯蔵し、販売を遅らせている。

個々の調査対象項目ごとの詳細は添付資料表参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告やビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ州、イリノイ州北部、インディアナ州北部、ウィスコンシン州南部、ミシガン州南部。

(星野香織)

(米国)

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