サンパーク、ラーメン店でインドに初進出(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月20日 0時40分
日本国内のみならず、東南アジアや北米など8カ国にラーメン店やカフェ、カレー店を展開するサンパーク(本社:大阪府吹田市)は8月7日、インド南部ベンガルールで、ラーメン店「カザン・ジャパニーズ・ラーメン(KAZAN JAPANESE RAMEN)」をオープンした。同店は2012年7月にシンガポールに1号店を開店して以降、タイ、フィリピン、カンボジア、米国に14店舗を展開する「豚骨火山」から派生したブランドとして営業する。インド1号店は直営の旗艦店で、3階建て120席の大型店舗。多くの飲食店やバーが並び、インドの若者でにぎわうチャーチストリートに面する。
店舗の外観(ジェトロ撮影)
宗教や信条の理由から動物性食品を食さない人口が一定数いる土地柄に合わせ、野菜ベースのスープで作るビーガン対応のラーメンや担々麺もメニューに並ぶ。また、南インドの朝食の定番であるクレープのような「ドーサ」を円すい型に焼き上げ、火山を模してラーメンの上に乗せるインドならではのメニューも開発した。同社の田中裕也ゼネラルマネジャーは「2日間のプレオープンに訪れたインド人ゲストのうち、約2割がビーガン対応のラーメンを注文した」と語った。
ドーサが乗った火山ラーメン(サンパーク提供)
進出検討の時点では、首都デリーや商業・金融都市のムンバイも候補だったが、両地域よりも競合する日本食レストランが少なく、ラーメンを知っている可能性が高い上位中間層以上が多いという理由から、ベンガルールへの進出を決めた。また、同社は他の自社ブランドも含め、2030年までにインドで50店舗を開店する目標があり、インドの他の都市ではフランチャイズでの展開も今後模索する。
(大野真奈)
(インド)
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