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新内閣発足直後に議会を解散、11月14日に国会議員選挙へ(スリランカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月27日 14時55分

スリランカのアヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ大統領は9月24日、議会の解散を発表した。11月14日に国会議員選挙が実施され、11月21日に新たな議会が招集される。ディサーナーヤカ大統領は9月23日に就任したばかりで(2024年9月24日記事参照)、自身が率いる国民の力(NPP)/人民解放戦線(JVP)は国会で定数225のうち3議席しか持たないことから、政権基盤を強化する方針だ。

国会の解散に先立ち、9月24日にNPP/JVPのハリニ・アマラスーリヤ氏が首相に就任するとともに、後述の3人が15省の閣僚を担う新内閣が発足した。ラニル・ウィクラマシンハ前政権では、16人が28省の閣僚を担っていた。新内閣は国会議員選挙までの暫定内閣とみられるが、ディサーナーヤカ政権では省が再編される可能性がある。3人が管轄する15省は次のとおり。

ディサーナーヤカ大統領:国防相、財務・経済安定・国家政策・計画・観光相、エネルギー相、農業・土地・畜産・灌漑・漁業・水産相
アマラスーリヤ首相:法務・行政・州議会・地方政府・労働相、教育・科学技術相、女性・子供・青年・スポーツ相、貿易・通商・食料安全保障・協同開発・産業・起業家開発相、保健相
ビジッタ・へーラット国会議員:仏教・宗教・文化・国民統合・社会保障・マスメディア相、運輸・幹線道路・港湾・民間航空相、公安相、外務相、環境・野生動物・森林資源・水供給・プランテーション産業・地域社会・インフラ相、農村・都市開発・住宅・建設相

同日、15省の事務次官も任命された。当面、事務次官が各省の実務を担うとみられている。IMFのスリランカに対する金融支援プログラム(2023年3月22日記事参照)や、同国が抱える債務再編(2024年7月4日記事参照)の交渉に携わってきた財務省のマヒンダ・シリワルダナ事務次官は、留任となった。

通常、スリランカでは11月に政府が次年度予算案を発表し、12月に国会が承認する。大統領選挙で公正な富の配分を訴えたディサーナーヤカ政権が、2024年末にかけて2025年度予算をどのように編成し、国会の承認を得るか注目が集まりそうだ。

(大井裕貴)

(スリランカ)

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