ベルリン近郊でアニメ・日本文化イベントが開催(ドイツ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月5日 0時30分
ドイツ・ベルリン近郊のバーベルスベルクで7月19~21日、アニメ・日本文化イベント「Anime Messe Babelsberg」が開催された。バーベルスベルクは、欧州最大級の撮影スタジオが立地し、映画の撮影が始まった初期(1920年代)から映画産業を担ってきた街で、本イベントは、さまざまな映画セットなどが展示され、家族連れで楽しめるテーマパーク「フィルムパーク・バーベルスベルク」において開催された。
ベルリンを中心とする東部ドイツでも、ライプチヒ・ブックフェアにおいて併催される「MANGA-COMIC-CON」、ベルリンの「MEX」など、日本のアニメ・コンテンツ関連のイベントが複数開催されており、近年、注目を集めている。本イベントも、2016年の初開催以来、年を追うごとに規模を拡大させている。
開会セレモニーでは、在ドイツ日本大使館の加藤彩書記官から、アニメ・漫画が日本文化への懸け橋となることを願うとのあいさつがあった。ドイツ国内のみならず、日本から招待されたアーティストやアニメ・漫画制作関係者によるコンサートやサイン会も開催された。
オープニング会場の様子(ジェトロ撮影)
来場者に話を聞いたところ、「日本に行ったことはないが、アニメや漫画を通じて非常に興味がある。いずれ行ってみたい」「普段はインターネットでしか買えないグッズが、会場で実際に見て購入できることが魅力」との声が聞かれた。
会場では、痛車(イタシャ)の展示、ゲーミング大会、花火大会も開催された。また、会場内のメインストリートでは、日本の夏祭りの露店を模したブースも設置され、焼きそばやたこ焼きといった日本食も販売された。
会場入り口の様子(ジェトロ撮影)
イベント会期がベルリン・ブランデンブルク州の学校の夏休みの開始と重なったこともあり、10~20代の若者のみならず、家族連れでの来場も多数見られた。前売りチケットはほぼ完売となり、当日の入場には長い入場待ちの列ができていた。入場者数は前年(2万人)を上回る2万2000人を記録した。
次回は、2025年7月4~6日に開催される予定。
(佐藤由美子、中山裕貴)
(ドイツ)
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