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米ニューメキシコ州知事、ヒスパニック系有権者のハリス副大統領支持率がトランプ氏を19ポイントリードと指摘(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月31日 16時10分

米国ニューメキシコ州のミシェル・ルーハン・グリシャム知事(民主党)は7月28日、CBSの報道番組「フェース・ザ・ネーション」で、全米の世論調査でヒスパニック系有権者によるカマラ・ハリス副大統領(民主党)の支持率はドナルド・トランプ前大統領(共和党)を19ポイント上回っていると指摘した(CBSニュース7月28日)。ニューメキシコ州は、ヒスパニック系有権者の割合が全米で最も高い地域となっている。

グリシャム知事は、ジョー・バイデン大統領が11月の大統領選挙に立候補を表明していた際は、ヒスパニック系有権者の同氏への支持率はトランプ氏の支持率を1ポイント上回るにとどまっていたが、同氏の選挙戦撤退を受け、若い有権者の間で民主党に対する活気が再び戻ってきていると述べた。

グリシャム知事はまた、ヒスパニック系有権者は、ハリス副大統領がカリフォルニア州司法長官として同州とメキシコとの国境での麻薬や銃に関する多国籍ギャング問題に対応してきた実績などから、同氏がバランス感のある移民政策を行うことを期待していると指摘。反対に、トランプ氏に対しては、同氏は移民制度改革を望んでおらず、恐怖を与え、分断を求めているほか、ヒスパニック系やラテン系、移民コミュニティーを悪者扱いし続けるつもりと指摘している。グリシャム知事によると、ヒスパニック系有権者はハリス副大統領のタフで公平でバランス感覚を有し、実利的なことに加え、多様な家族構成を持つ側面に親近感を覚えている。これがヒスパニック系有権者をハリス副大統領支持に動かしているという。

ピュー・リサーチ・センターの分析では、ヒスパニック系やラテン系米国人は米国の有権者の中で主要な人種・民族グループとしている。ヒスパニック系住民は毎年約140万人が新たに投票資格を得ている。国内の人口増加ペースも速く、2020年から2024年の増加率はアジア系の15%増に続く12%増となっている。2024年のヒスパニック系・ラテン系米国人の有権者は推定3,620万人で、2020年の3,230万人から大幅に増加している。これは、過去4年間で増加した有権者総数の50%に相当する。また、2020年の大統領選挙ではヒスパニック系有権者の過半数の59%がバイデン氏に投票したという結果が出ている。全米同様の傾向はヒスパニック系有権者の多いニューメキシコ州でも見られ、2020年の大統領選はバイデン氏が54%とトランプ氏の43%をリードした結果となった。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選挙に関する最新動向を随時紹介している。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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