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ティヌブ政権、閣僚を一部刷新(ナイジェリア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 1時20分

ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は10月、政権発足以降初めて大幅な閣僚刷新を行った。今回の刷新では、5閣僚を解任し、新たに7人を任命したほか、10人が他の閣僚ポストに異動した。また、2つのポスト(ニジェール・デルタ開発相、スポーツ開発相)を廃止、観光省は芸術・文化、クリエーティブ産業省に統合した。その一方で、ニジェール・デルタ開発省の廃止に伴い、ニジェールを含む地域開発を担う地域開発省を新設したほか、畜産開発省も新設した。今回は労働・雇用相や教育相、地域開発相、産業貿易投資相、青年開発相などが交代している。

大半の閣僚の引き継ぎは10月30日前後で行われた一方、新たに任命された7閣僚は10月31日に上院の承認を受け、11月4日に就任式が行われた。

ティヌブ大統領は2023年5月の就任以来、燃料補助金の撤廃(2023年6月2日記事参照)や、外国為替の変動制移行(2023年6月20日記事参照)などの改革を行ってきたが、通貨ナイラ安が進み、インフレ率も30%を超えて、生活費の急騰を招いてきた。そのため、国内で抗議活動が増え、政権への不満の高まりもあるため(2024年8月1日記事参照)、こうした不満に応えて国難に対応すべく、今回の閣僚刷新を行ったとされている。

(奥貴史)

(ナイジェリア)

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