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第1四半期の輸出が改善、通貨ペソ安や内需減で輸入は低迷(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月30日 0時55分

添付資料PDFファイル(254 KB)

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が4月18日に発表した貿易統計によると、2024年第1四半期(1~3月)の輸出は前年同期比9.0%増の173億2,200万ドル、輸入は24.2%減の130億7,000万ドルで、貿易収支は42億5,300万ドルの黒字となった。

4月18日付現地紙「エル・エコノミスタ」(電子版)によれば、第1四半期の貿易黒字は、2023年の歴史的干ばつからの回復や、一次産品、特に穀物の輸出が改善したことによるものだ。また、ガスパイプラインの稼働などにより、エネルギーの輸入依存度が下がったことも要因となった。輸入額の減少理由としては、通貨ペソの下落、内需の減少、国内産業や建設業の落ち込みが主な原因として挙げられている。

3月単月では、輸出が前年同月比11.5%増の63億9,400万ドル、輸入は36.7%減の43億3,500万ドルとなった。貿易収支は4カ月連続で黒字となり、3月の20億5,900万ドルは2021年8月以来の高い水準に達した(添付資料図参照)。

第1四半期の品目別輸出額をみると、工業製品のみが前年同期比で減少した。一次産品は31.6%増で、その中でもトウモロコシや小麦などの穀物は46.6%増加したが、油糧種子は24.9%減少した。農畜産物加工品は8.8%増、その中で大豆油かすなどを含む食品産業残留物が19.7%増加した。燃料・エネルギーは11.8%増で、その中で原油が44.8%増となった(添付資料表1参照)。品目別輸入額では、燃料・潤滑油関連品が前年同期比67.0%の大幅減、資本財が15.6%減、消費財が22.9%減、中間財が21.1%減となった一方、乗用車は39.4%増加した。

第1四半期の仕向け地別輸出額をみると、最大の貿易相手国であるブラジル向けは前年同期比10.3%増加した一方、中国(香港・マカオを含む)向けは5.1%減、米国向けも3.3%減少した(添付資料表2参照)。原産地別輸入額では、全ての主要国・地域から大幅に減少し、ブラジルが25.2%減、中国(香港・マカオを含む)が22.3%減、米国が30.1%減となった。貿易収支は、これら3カ国に対して赤字だった。対日貿易は、輸出が62.4%減、輸入が13.8%減で、収支は2億1,700万ドルの赤字になった。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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