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英国の第2四半期GDP成長率は前期比0.6%、サービス業が牽引(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月20日 0時45分

添付資料PDFファイル(213 KB)

英国国家統計局(ONS)の8月15日付発表によると、英国の2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前期比0.6%だった(第1次速報値、添付資料表と図参照)。2024年は第1四半期(1~3月)の0.7%(前期比、改定値)に続いて2期連続のプラス成長となった一方、8月1日に発表されたイングランド銀行(中央銀行)の予測を0.1ポイント下回った(2024年8月2日記事参照)。

需要項目別でみると、家計最終消費支出は前期比0.2%増。特に交通、住宅、娯楽・文化への支出が伸びた。総固定資本形成は、輸送機器や住宅以外の建物建築物、知的財産生産物の増加により、0.4%増、政府最終消費支出は、防衛、教育への支出が伸び、全体で1.4%増だった。

産業別では、サービス業が前期比0.8%増と、全体の成長に寄与した。特に専門サービス、科学、技術、情報通信が牽引し、中でも科学研究・開発は11.0%の成長を記録した。

製造業は、輸送機器の1.8%減や、テキスタイル、衣服、革製品の6.6%減により、全体で0.6%減だった。ONSは英国自動車製造販売者協会(SMMT)の発表を基に、電気自動車(EV)生産増に向けた生産設備の変更や、一時的なサプライチェーンの問題が生産減につながっていることを示唆しているとした。

同日発表された6月単月のGDPについては、前月比で横ばい。これまで5カ月連続で成長していたサービス業が0.1%減となった。小売り・卸売りサービスなどが減少したほか、若手医師のストライキに伴って保健・ソーシャルワークが0.9%減となった。これらのマイナスを鉱工業の0.8%増と建設業の0.5%増が相殺した。

インフレ率は2%台を維持

ONSは8月14日、7月の消費者物価指数(CPI)上昇率を前年同月比2.2%と発表した。前月比0.2ポイント上昇したものの、エネルギーや食料品価格の高騰が続いた2022年や2023年と比較すると、緩やかな上昇率を保っている。特にレストランとホテルのインフレ率は2022年1月以来の低水準となった。一方で、ONSは住宅や家事サービスが上昇に寄与したとしている。

(松丸晴香)

(英国)

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