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シャオミ、武漢市でスマート家電工場の建設着工(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月3日 0時45分

大手電子機器メーカーのシャオミ(小米)は11月26日、中国・湖北省武漢市においてスマート家電工場の建設に着工した。同社の雷軍CEO(最高経営責任者)は「同工場はシャオミが自動車工場、スマートフォン工場に続いて建設する3つ目の工場だ」と述べた。

今回着工した新工場は、空調関連製品の生産に焦点を当て、家庭用エアコンおよびセントラル空調の組み立てと生産を行う。2025年11月の正式稼働、翌2026年の大規模生産開始を予定している。同時に、100余りの「先進研究室」の建設を計画しており、基礎技術の研究、画期的かつ先進的な技術研究を行い、産業を継続的に強化していくとしている。

また、同社の盧偉氷総裁は着工式において、「大型家電はシャオミの『人・車・家エコシステム』において鍵となる部分であり、戦略的業務セクターである。今後、同セクターにおいて長期的に投資し、技術を確立し、家電のスマート化を継続し、約110億元(約2,310億円、1元=約21円)を投資していく」と述べた。

公開データによると、2024年第3四半期のシャオミの営業収入は前年同期比30.5%の増加となり、四半期における過去最高の業績を記録した。そのうち、エアコンと洗濯機の出荷量がそれぞれ55%、50%の増加となった。

武漢市を重要な投資拠点とみるシャオミ

シャオミは2019年、武漢市南東部に位置する武漢東湖新技術開発区(通称「光谷」)に同社の武漢本部を設立した。その際、湖北省出身で武漢市の大学を卒業した雷軍CEOは「今後10年間で、武漢市を当社の研究開発拠点、および人工知能時代において技術的な影響力を持つ場所にしたい。将来は、武漢本部において、1万人の従業員を雇用することを目標とする」と発言した。そのほかにも、「シャオミ武漢サイエンスパーク」の建設など、武漢市に積極的な投資を行っている。今回の新生産拠点建設により、武漢市と同社の関係がさらに深まることが期待される。

(西島和希)

(中国)

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