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駐在員用の雇用パス申請手数料を2.5倍に引き上げ、9月から(マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月2日 15時45分

マレーシア入国管理局駐在員サービス部門(ESD)は8月1日、駐在員の雇用パスなどの新規取得や更新にかかる手数料を改定すると発表した(ESDウェブサイト)。とりわけ、駐在員用の雇用パス(EP)にかかる手数料は9月1日から大幅に値上げされる。料金改定について、「ESDによるサービスを改善させるための継続定期な取り組みの一環」と説明した。

ESDは発表の中で、駐在員の赴帰任手続きに関する企業のニーズによりよく対応するためとして、次の手続き改善を行ったと強調した。

1. XPats Gateway(エクスパッツ・ゲートウェー):2023年6月15日に開始した本システムでは、企業を所管する許諾機関からのサポートレター取得のプロセスを合理化した(2023年6月13日記事参照)。これにより、26の機関が同システムの下に統合され、マレーシアのビジネス環境改善につながった、とESDは説明した。
2. 処理期間の短縮:1.では、ティア1、ティア2、および重要分野企業の申請処理期間を、従来の5営業日から3営業日に短縮した。
3. 各種手続きのオンライン化:ESDのシステムでは、パスの転記、申請内容の修正、パスの期間短縮、申請取り消しなど一連の手続きをオンライン化。これにより、手動での作業を削減し、申請プロセスを簡素化した。
4. 駐在員サテライトセンター(ESC)の拡張:従来、ESCを設置していたクアラルンプール国際空港ターミナル1に加え(マレーシア「外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用」参照)、2024年7月23日には同空港ターミナル2にも、24時間年中無休で稼働するESCを開設。入国直後での迅速なビザ入手を可能にした。

EPの申請手数料は2.5倍に、約3年ぶりの大幅値上げ

他方でESDは、EP、扶養家族パス(DP)、プロフェッショナル・ビジット・パス(PVP)の申請手数料を値上げした。値上げ前の料金表(2024年2月13日記事、ESDによる2024年2月5日付通知参照)と比較すると、EPは税抜きで800リンギ(約2万6,400円、1リンギ=約33円)から2,000リンギへ(2.5倍)、DPは450リンギから500リンギへ(11.1%増)、PVPは800リンギから1,200リンギへ(50.0%増)へそれぞれ値上げする。パスの転記料は150リンギに据え置く。ESDは2021年11月にも各パスの申請手数料を大幅に引き上げており(2021年12月3日記事参照)、3年以内に急激な値上げが複数回続く。新料金は2024年9月1日から適用される。

ESDは、「マレーシアでのビジネス環境を向上させる効率的なサービスを提供することに引き続き尽力する」「当局は、駐在員関連の手続きを合理化するために、諸外国の商工会議所や企業などの関係者と積極的に連携していく」と説明した。

本件に関する問い合わせは、+603-7839 7171もしくはhelpdesk@myxpats.com.myで受け付けている。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

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