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トランプ次期政権への期待と不安が同率、米世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月16日 14時35分

米国のドナルド・トランプ次期大統領の1月20日の就任に向けて実施された最近の世論調査では、第2次トランプ政権へ期待する割合と不安に思う割合が同率という結果だった。

経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブは1月16日、第2次トランプ政権などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによれば、第2次トランプ政権に対して、「熱狂する」と期待する割合は31%、「困惑する」と不安を示す割合は31%と同率だった。「満足だが、熱狂はしない」が16%、「不満だが、困惑してない」が13%だった。支持政党別では、共和党支持者の71%が「熱狂する」、民主党支持者の60%が「困惑する」と回答し対照的だった。無党派層は、「困惑する」が30%と「熱狂する」(20%)を上回った。

また、ジョー・バイデン大統領が歴史上どのように認識されると思うかという問いに対しては、積極的に評価する割合は21%(「素晴らしい」7%、「平均を上回る」14%)にとどまった。「実績に乏しい」が32%、「平均的」22%、「平均以下」18%、「分からない」7%となった。支持政党別では、民主党支持者は「平均を上回る」(31%)と「素晴らしい」(19%)で5割に達したが、共和党支持者は61%が「実績に乏しい」だった。無党派層は、「実績に乏しい」(29%)と「平均以下」(21%)で5割だった。

ニューヨーク州のマリスト大学が1月に実施した世論調査(注2)によれば、バイデン氏が退任後、どのように記憶されると思うかという問いに対しては、「米国史上、最低の大統領の1人」とする割合が34%と最も高く、「ほぼ平均的」が28%、「平均以下」が19%、「平均を上回る」が14%だった。「米国史上、最高の大統領の1人」とする割合は5%にとどまった。トランプ氏が第1次の政権を終えた際(2021年1月)の世論調査と比較すると、トランプ氏の評価は「米国史上、最低の大統領の1人」が47%、「米国史上、最高の大統領の1人」が16%と、好悪のいずれもバイデン氏(34%、5%)を上回る結果だった。

(注1)実施時期は2025年1月12~14日。対象者は全米の成人1,558人。

(注2)実施時期は2025年1月7~9日。対象者は全米の成人1,387人。

(松岡智恵子)

(米国)

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