うなぎ四代目菊川、香港1号店を出店（香港）

飲食事業を展開するパッションギークス（愛知県）は12月2日、香港の銅鑼湾（コーズウェイベイ）に「うなぎ四代目菊川」の直営店をオープンした。「うなぎ四代目菊川」としては台湾、韓国、タイに続く海外出店となる。同店舗では、オープン初日から予約や問い合わせが殺到した。1932年創業のウナギの卸問屋から続く老舗の独自のタレと、注文後に生きたウナギをさばく手法による新鮮で高品質のかば焼きへの香港市民の期待が高まっている。

香港1号店オープンに関する同社のインスタグラムの投稿には1,000を超える好意的なリアクションが寄せられた。実際に店舗を訪れた香港市民からは、「日本の本物の味を、香港の日常生活で食べられるようになることがうれしい」といった声が聞かれた。

香港特別行政区政府統計処によると、2023年末時点における香港の日本食料理店は1,470店舗で、中華系を除く外国料理で2位のタイ料理の390店舗を大きく上回る圧倒的1位となっている。なお、2022年末時点は1,400店舗だった店舗数が2023年末には1,470店舗に増え、新型コロナ禍であっても日本食料理店は店舗数を伸ばしていることがうかがえる。

パッションギークスを傘下に持つmumホールディングスの菊川雄平代表は「この香港1号店を皮切りに、今後予定している2号店の出店を成功させるため、今回、香港に移住し、店頭に立って直接、調理・提供を行う。また、香港から今後のアジア展開を模索する」と今後の出店予定に向けて意欲を示した。

また、パッションギークスの阿部翔悟社長は「日本と同じ味を再現することを目指した。香港の方々に愛される店としたい」と述べた。

オープンした店舗の様子（ジェトロ撮影）

オープニングセレモニーでのテープカット（中央：菊川雄平代表）（ジェトロ撮影）

（川上秀雄）

（香港）