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旭化成、カナダ・オンタリオ州でのバッテリー部品工場建設計画を発表(カナダ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月21日 0時5分

旭化成は5月14日、リチウムイオン電池用湿式セパレータの製膜・塗工一貫工場をカナダ・オンタリオ州ポートコルボーンに建設することを発表した。同社は、先にオンタリオ州での電気自動車(EV)完成車工場の建設計画を発表したホンダと、協業して生産を行うことで基本合意していた(2024年4月30日記事参照)。

今回発表された計画の投資規模は約16億カナダ・ドル(約1,824億円、Cドル、1Cドル=約114円)。また、カナダ連邦政府およびオンタリオ州政府による公的支援が見込まれている。工場は2024年末までに完成し、2027年に商業生産を開始する予定だ。

旭化成の工藤幸四郎社長は記者会見で、「当社の湿式セパレータ事業が、豊かなクリーンエネルギーそして優秀な人材を擁するこの地において、皆様と新たな一歩を踏み出すことを心からうれしく思います」とコメントした。

本計画に対し、ジャスティン・トルドー首相は「旭化成の投資は、わが国の自動車産業と自動車産業の労働者に対する新たな信任投票だ」とコメントし、ダグ・フォード・オンタリオ州首相は「本日の発表は、世界をリードするオンタリオ州のEV製造部門と、オンタリオ州で行われている数十億Cドルの投資の恩恵を受けている数千人の労働者にとって、さらに朗報だ。旭化成の投資は、ポートコルボーンとナイアガラ地域全体の労働者に経済成長と高賃金の雇用をもたらすだろう」と計画を歓迎した。

工場の建設が予定されているポートコルボーンは、オンタリオ州南部のエリー湖岸に位置する人口2万の都市で、米国との国境、およびカナダの代表的観光地であるナイアガラの滝に近い。トロントからの距離は約150キロで、ホンダがEV工場の建設を発表したアリストンからは約210キロのところにある。

(斎藤健史)

(カナダ、日本)

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