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中欧班列、武漢~スウェーデン・イエーテボリ間の新路線開通(中国、スウェーデン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月27日 0時45分

中国湖北省武漢市を発着する列車を運行する武漢・漢欧国際物流は9月23日、武漢市とスウェーデンのイエーテボリを結ぶ中欧班列の新たな路線が開通したと発表した。

同路線は、武漢市を出発後、新疆ウイグル自治区アラシャンコウ(阿拉山口)市の口岸(注)から国境を越え、ドイツ(ハンブルク)を経由し、鉄道と水運の複合一貫輸送を経て、イエーテボリに到着する。定時運行便となる同路線の輸送時間は約23日で、従来の輸送方式と比較して所要日数は半減する。同社は同路線の運行開始に当たり、運行主体として湖北省内の企業に対する積極的なサービスを提供すべく、武漢鉄道局や漢口税関など関係機関との連携強化を通じ、貨物の運搬、通関検査、積み込みといった作業のシームレスな接続の実現を図ったとした。

また、9月18日に初めて武漢を出発した同路線の貨物は、武漢市を本拠地とする国有自動車メーカー東風汽車の新エネルギー自動車用部品が多くを占めたとされる。発表では、同路線の開通により、東風汽車と北欧市場の経済と貿易の交流で、安全で効率的かつ利便性の高い国際物流ルートの確立につながるとともに、湖北省企業の北欧市場開拓の一助となるとしている。

なお、同社の発表によると、中欧班列の武漢発着便は40カ国117都市との間を結び、うち北欧諸国ではフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの3カ国をカバーしている。

(注)口岸は、税関が2国間の国境などに設置した検問所。アラシャンコウ市はカザフスタンとの国境に位置する中国側の都市で、鉄道の国際物流拠点の1つ。

(西島和希)

(中国、スウェーデン)

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