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2024年上半期の貿易収支は黒字転換、輸入が大幅減、一次産品輸出が好調(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月22日 0時40分

添付資料PDFファイル(274 KB)

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が7月18日に発表した貿易統計によると、2024年上半期(1~6月)の輸出は前年同期比14.0%増の381億7,600万ドル、輸入は27.7%減の274億6,800万ドルだった(添付資料図参照)。貿易収支は、前年同期の44億9,300万ドルの赤字から、107億800万ドルの黒字へと転じた。

上半期の輸出を品目別にみると、一次産品の輸出額は前年同期比39.6%増、農畜産物加工品は9.1%増、燃料・エネルギーは26.8%増となった。一方、工業製品は3.4%減だった(添付資料表1参照)。主要輸出品目をみると、輸出額全体の13.8%を占める大豆油かすは20.7%増、9.6%を占めるトウモロコシは20.8%増、6.6%を占める石油および歴青油(原油に限る)は60.2%増だった。

輸入については、ほぼ全ての品目の輸入額が前年同期比で大きく減少した。燃料・潤滑油関連品が前年同期比55.1%減、消費財が23.7%減、中間財が25.5%減、資本財の部品が24.7%減、資本財が22.4%減だったが、乗用車(広義の乗用車全般)のみ3.6%増加した。輸入額全体の6.4%を占める最大の輸入品目の大豆は、48.6%減少した。輸入額全体の2.2%を占める軽油と同1.7%を占める乗用車(シリンダー容積が1,500超~3,000立方センチメートル以下のもの)はそれぞれ56.0%減、16.3%増となった。

上半期の輸出額を仕向け地別にみると、最大の貿易相手国のブラジル向けは前年同期比8.1%増、次いで中国(香港・マカオを含む)向けが32.7%増、米国向けが9.2%増だった(添付資料表2参照)。ブラジルからの輸入額は36.0%減、中国と米国からはそれぞれ30.4%減、30.3%減となったが、これら3カ国に対しては貿易赤字だった。対日貿易についても、輸出額が69.5%減、輸入額が12.0%減で、4億5,000万ドルの貿易赤字になっている。

8月9日付のロサリオ穀物取引所(BCR)の報告によれば、2024年上半期の輸出額の60%は農業関連産業による品目が占めている。うち、大豆、トウモロコシの輸出は干ばつの影響があった2023年同期に比べて回復し、特に小麦の輸出が2.5倍に増加した。農産品以外では、石油・石油化学品の輸出額が最近5年間で最も堅調に伸びたとされている。BCRの見通しでは、下半期の貿易収支は100億ドルの黒字、2024年通年では212億3,700万ドルの黒字が期待できるものの、今後の政策や経済活動の動きにも影響されるとしている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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