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現代自動車とLG、インドネシアで東南アジア初のEV電池セル工場を開業(インドネシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月11日 1時25分

韓国の現代自動車グループとバッテリー製造大手のLGエナジーソリューション、国営企業インドネシア・バッテリー・コーポレーション(IBC)の合弁会社「ヒュンダイ・LG・インドネシア(HLI)グリーン・パワー」は7月3日、電気自動車(EV)向けバッテリーセル工場の稼働を宣言した。複数の現地紙が伝えた。

同工場は、西ジャワ州カラワン県のカラワン・ニュー・インダストリー・シティ(KNIC)に所在し、電気自動車(EV)向けニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム酸リチウム正極(NCMA正極)を採用したリチウムイオン電池(NCMA電池)セルを生産する。年産能力は10ギガワット時(GWh)で、EV15万台相当の電池を供給する。2021年9月から建設が進められ(2021年8月4日記事参照)、投資額は11億ドルにのぼった。今後、第2期として20GWhを増強する計画で、約20億ドルの追加投資が予定されている(「テンポ」7月3日)。

同日に開かれた工場の開業式典では、現代自動車が現地生産する「アイオニック5」に続く2車種目のEVで、国内で製造したバッテリーを使用する「コナ・エレクトリック」が披露された。式典にはジョコ・ウィドド大統領をはじめ、ルフット・ビンサル・パンジャイタン海洋・投資調整担当相、バフリル・ラハダリア投資相、アグス・グミワン・カルタサスミタ工業相ら閣僚が出席した。ジョコ大統領は「この工場は、東南アジアで最初かつ最大級のバッテリーセル工場だ。新工場の完成によって、インドネシアはEVのグローバルサプライチェーンにおいて重要なプレーヤーになることができる。また、インドネシアにはバッテリーセル工場や製錬所だけでなく、ニッケルやボーキサイト、銅などの資源もあるため、他国と比べても十分な競争力があると確信している」と述べた(7月3日インドネシア大統領府プレスリリース)。

HLIグリーン・パワーの社長、ウイスン・チュン氏は「2019年にジョコ大統領が韓国蔚山の現代自動車グループの製造工場を訪問してから、5年間の長いプロセスを経て工場開業が実現した。インドネシアの自動車産業の将来に対する、インドネシア政府と現代自動車の共通のビジョンとコミットメントを象徴している」とした(「デティック」7月3日)。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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