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韓国の尹大統領がカザフスタン訪問、資源・エネルギー分野で協力強化(カザフスタン、韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月21日 10時30分

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は6月11~13日、中央アジア歴訪(6日間)の2カ国目として、カザフスタンを公式訪問した。同国のカシムジョマルト・トカエフ大統領と会談して共同声明を採択し、エネルギーや石油化学、電力、重要鉱物・金属、知識交流・開発、科学技術、林業、公務員の人事管理、雇用・労働、銀行監督、温室効果ガス(GHG)排出削減などの分野の両国省庁間の協力に関する覚書に調印した。

尹大統領によると、電力分野で調印した覚書は、カザフスタンの老朽化した発電所の近代化に韓国企業の参画を促進させるものだ。斗山エナビリティーは既に同分野の事業に取り組んでおり、2020年のアティラウ州カラバタン石油化学コンビナートでの発電容量310メガワット(MW)のコンバインドサイクル発電所建設、2023年のトルキスタン州での同1ギガワット(GW)のコンバインドサイクル発電所建設に関する契約締結に続き、現在、カラバタン石油化学コンビナートの発電所の能力拡張を計画している。

韓国側は、重要鉱物・金属分野の覚書調印により、サプライチェーンが強化されることを期待している。この分野では、両国は重要鉱物、特にリチウムの探査や採掘、製錬の全サイクルにわたる提携を計画している。韓国地質資源研究院(KIGAM)は既にカザフスタン国内でリチウム鉱床の探査を行っており、2023年には東カザフスタン州で推定157億ドル相当の埋蔵量があるバケンノエ・リチウム鉱床を発見し、さらなる開発を計画している。

韓国企業が以前から中央アジアで活動している石油・ガス、石油化学分野では、現代エンジニアリングがカザフスタンの国営企業カズムナイガスと協力協定を締結した。尹大統領は韓国企業によるカザフスタンの主要ガス処理プロジェクト実施への参画に期待を表明した。

トカエフ大統領は、尹大統領が提唱する「Kシルクロード」構想を支持し、韓国側が2025年にソウルで「中央アジア+韓国」形式の初の首脳会談を開催することを歓迎した。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(カザフスタン、韓国)

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