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国際ハラールショーケース(MIHAS)開催、ノンポーク・ノンアルコールの日本食品をムスリム市場に売り込む(マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月7日 0時0分

首都クアラルンプールのマレーシア国際貿易展示場(MITEC)で9月17日から20日にかけて、国際ハラールショーケース(Malaysia International HALAL Showcase:MIHAS)が開催された。このイベントは20回目の開催となる。ジェトロはジャパンパビリオンを設置し、日本産食品サンプルショーケースとして、マレーシア市場でニーズの高い冷凍食品や菓子類、飲料、加工食品、業務用調味料など、ハラール認証取得済みの商品や、ハラール認証取得を検討するノンポーク・ノンアルコールの28社110商品の展示を行った(注)。また、ムスリム市場拡大を目指す4社がジャパンパビリオン内に個別ブースを構え、商談を行った。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン出展企業のうち、日本茶などの製造・販売を行う丸久小山園(京都府宇治市)はMIHASに初めて出展した。2023年5月にハラール認証を取得したことを機に出展を決めたという。茶は本来、ハラール認証の取得が求められる商材ではないが、過去に商談したバイヤーがハラール認証取得の有無を問い合わせる事例もあり、取得するに至った。ハラール認証を取得したことにより、菓子類などの食品加工原料としての抹茶の広がりに手応えを感じているという。

ジャパンパビリオンに来場したバイヤーからは、ハラール認証取得済み、あるいは取得を検討している商品を実際に試飲・試食することができ、商談の検討がしやすかったという前向きな反応が多く見られた。ハラールレストランを販路に持つバイヤーは、レストラン向けの業務用商品として試食したサンプルの取り扱いを検討したいと意欲を見せた。

次回のMIHASはマレーシア国外で初の開催となり、11月にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われる予定だ。世界のハラール市場規模が2030年に5兆ドルに達すると予想される中、マレーシア政府は食品・飲料、医薬品、化粧品などの分野でハラールハブ(ハラール製品の生産・輸出拠点)となることを目指し、ハラール製品の輸出額を2023年の550億リンギ(約1兆9,250億円、1リンギ=約35円)から2030年に750億リンギへと引き上げる目標を立てている。

(注)マレーシアのハラール認証制度についてはジェトロ「ASEAN主要国におけるハラール認証制度比較調査~マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイにおける制度比較~」を参照。

(小山千紗子)

(マレーシア)

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