上海のスペイン料理店で、ジェトロが初めて日本産酒類のペアリングイベント実施（中国）

ジェトロは12月9日、中国・上海市内のスペイン料理店で初めて日本産酒類とのペアリングイベントを実施した。スペイン料理と日本産酒類のペアリングを行うことで、日本産酒類に対する新たなニーズを創出し、従来の日本料理店を中心とした販路の多角化を図ることを目的としている。今後、他の西欧料理店でもペアリングイベントの実施を2025年1月までに1回計画しているほか、スペイン料理店で2025年3月10日までを期間として日本酒の試飲キャンペーンを行っている。

1回目のペアリングイベントとして実施した今回は、上海市で高い人気を誇るスペイン料理店で開催し、西洋料理店関係者、ソムリエ、メディア、KOL（キーオピニオンリーダー）など計21人が参加した。12種の日本産酒類について紹介するセミナーを行った後、同店が提供するスペイン産ヤギのチーズフォーム・チリピクルス添えグリルレタス、シーフードパエリアなどのスペイン料理9品に合わせて、日本酒9種および日本産ワイン3種が提供された。

参加者からは「日本酒と西洋料理とのペアリングを初めて体験したが、おいしかった」「甘酸っぱい日本酒がスペイン料理の油を流してくれるので、バランスが良いと感じる」「日本産酒類に対する認知度を高めるため、西洋料理店関係者にこうした体験機会をもっと提供すべき」といった声が聞かれた。

ジェトロは、中国での日本産酒類の認知度向上および販路拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。

（左）ペアリングイベント会場の様子、（右）ペアリングイベント用の日本産酒類（ともにジェトロ撮影）

（左）参加者の日本酒に対するディスカッションの様子、（右）スペイン産ヤギのチーズフォーム・チリピクルス添えグリルレタスと日本酒のペアリング（ともにジェトロ撮影）

ガリシア風タコのフライと日本酒、日本産ワインのペアリング（ジェトロ撮影）

（周佳）

（中国）