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一汽解放汽車、中国最高の熱効率の水素エンジンを発表(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月13日 0時50分

一汽解放汽車(注)は12月5日、中国・遼寧省大連市でエンジン生産ラインの稼働式典を開催した。同生産ラインは一汽解放汽車が2022年7月に建設を開始したもので、投資総額は6億2,000万元(約130億円、1円=約21円)、年間5万台のエンジン生産能力を有する。

同式典において、独自開発したCA6HV3型水素エンジンも発表された。同社によると、この水素エンジンは中国最高の熱効率を誇る水素エンジンで、中国初の大型商用車用の筒内直接噴射式水素エンジン。最高出力460馬力、2,100Nm(ニュートンメートル)の最大トルクを発揮し、純度90%のグレー水素を効率的に活用し、エンジン燃焼における二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを実現した。同エンジンを一汽解放J6V型のトラクターに搭載し、実証実験での走行距離は2万キロメートルに達した(「中国新聞網」12月5日)。

一汽解放汽車は、水素エネルギー産業にかかわる「水素燃料電池」と「水素エンジン」を重点エネルギー技術として捉え、80キロワット(kW)から400kWまで多様なエンジンの研究開発に取り組んでいる。牽引車、トラック、ダンプカー、特殊車両、小型トラック、バスなど17車種の燃料電池車に搭載することが可能だ。

稼働式典では、大連市金普新区管理委員会が一汽解放汽車パワートレイン事業部と「中・大型トラック用エンジン技術高度化の投資に関する覚書」を締結した。同覚書では、6億1,400万元を投資し、5~7リットル(L)の中型車エンジンや、CA6HV3型エンジンを含む大型車向け水素エンジンの生産ラインを投入するとしている。

一汽解放汽車は、15L天然ガスエンジン、15L水素エンジン、14.5Lディーゼルエンジン、5~7L中型エンジンの生産を対応するため、工場のアップグレードを今後加速する必要があるとしている。

(注)一汽解放汽車は、中国第一汽車集団(吉林省長春市)傘下の企業で、商用車生産に特化した子会社。

(呉暁東)

(中国)

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