三菱電機、ケンタッキー州で空調機器新子会社を設立（米国、日本）

三菱電機は12月13日、ケンタッキー州メイズビルに空調機器用圧縮機の新会社「メルコ・HVAC・US（MEHVAC:MELCO HVAC US）」を設立したことを発表した。新会社の生産拠点として、約1億4,350万ドルの設備投資を行い、自動車電装品の製造・販売会社である三菱電機オートモーティブ・アメリカのメイズビル工場を転用して利用する。今回の新会社設立で、ヒートポンプ式空調機を含め、需要増加が見込まれる米国での空調冷熱システム事業の拡大を目指す。

三菱電機は、省エネ化を求める需要の拡大を受け、空調冷熱システム事業を戦略上の重点成長事業に位置付けている。MEHVACの年間生産能力は100万台で、2027年10月に生産を開始する。また消費地での生産を行うことで、需要変動に強い生産体制を構築し、生産から販売までのリードタイム短縮による競争力強化を図る。

新会社の工場設立にあたり、同社は米国エネルギー省（DOE）より5,000万ドルの補助金を受給するほか、ケンタッキー州の経済補助制度も利用する予定。同プロジェクトに関しては、2024年7月に同州のアンディ・ベシア知事（民主党）が、ケンタッキー州への再投資の決定に対し謝意を示していた（2024年7月30日記事参照）。

（大原典子）

（米国、日本）