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「サウス・サミット」のスタートアップイベント、マドリードで開催(スペイン、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月21日 10時20分

アントレプレナーシップ(起業家精神)とイノベーションのプラットフォーム「サウス・サミット(South Summit)」のスタートアップイベントが6月5~7日、スペインのマドリード市議会イノベーションセンターのLa Naveで開催された。13回目の開催で、主催者によると、133カ国から約1万8,000人が参加。このうち約2,000人が投資家、約6,500人が起業家だったとみられる。

サウス・サミットは、スペインのシリアルアントレプレナー(連続起業家)のマリア・ベンフメアが設立。スタートアップコンペティションを開催しており、応募者の中から審査員によって選定された100社のスタートアップがメンタリングとトレーニングを受けて出展し、ピッチに登壇することができる。過去の優勝者やファイナリストの中には、配車アプリ「キャビファイ」(Cabify)、宅配アプリ「グロボ」(Glovo)、電気自動車(EV)充電設備「ウォールボックス」(Wallbox)、人事ソフトウエア「ファクトリアル」(Factorial)などのスペインのユニコーン企業(注)が存在する。今回のイベントには国内外から約4,700社が応募し、電子請求書関連システムを提供するマドリードのスタートアップのインボポップ(Invopop)が優勝した。

ジェトロはサウス・サミットに初めてジャパンブースを設置。スペイン市場への展開やビジネスパートナーの探索への関心が高く、バルセロナのスタートアップイベント4 Years From Now(4YFN)への出展やジェトロのグローバル・アクセラレーション・ハブの活用実績があるディージータカノ、バイオデータバンク、レッドアローセラピューティクスの3社の出展を支援した。出展者はスペイン進出に向けたメンタリングやピッチトレーニング、BtoBマッチング支援を受けて、パートナー候補との商談や会場内でのピッチに臨んだ。

日本からはこのほか、建設現場の省力化・省人化ソリューションを提供する建ロボテックがスペインの総合建設会社フェロビアル(Ferrovial)のブースに出展。フェロビアルの会長や最高経営責任者(CEO)らを招いてデモンストレーションを実施した。建ロボテックは、2024年2月の4YFN(2024年3月11日記事参照)ジャパンパビリオン出展時にフェロビアルと商談したことをきっかけに、フェロビアルがスペインで受注しているデータセンター建設で、鉄筋結束を行う協働型ロボットソリューション「鉄筋結束トモロボ」のPoC(Proof of Concept、概念実証)を予定している。

写真 ジャパンブース(ジェトロ撮影)

ジャパンブース(ジェトロ撮影)

写真 建ロボテックがフェロビアルの会長やCEOらを招いてデモンストレーション(ジェトロ撮影)

建ロボテックがフェロビアルの会長やCEOらを招いてデモンストレーション(ジェトロ撮影)

次回のサウス・サミットは2024年9月25~27日に韓国で開催の予定。

(注)企業評価額が10億ドル以上の非上場企業の総称。スペインのスタートアップ・エコシステムについては、ジェトロの調査レポート「スペインとポルトガルのスタートアップ・エコシステム調査」(2024年2月)を参照。

(田中佳恵)

(スペイン、日本)

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