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イスラエルとヒズボラの攻撃応酬激化、レバノンで492人死亡(イスラエル、レバノン、パレスチナ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月24日 14時30分

イスラエル国防軍(IDF)は9月23日、レバノンにあるヒズボラの拠点に大規模攻撃を行った。IDFのダニエル・ハガリ報道官は同日に記者会見を行い、レバノンのヒズボラの能力とインフラを弱体化させることを目的とした広範かつ先鋭的な空爆を開始したことを明らかにした。IDFによると、ヒズボラが長年かけて築き上げたインフラを攻撃対象としており、レバノン南部などの約800の標的が攻撃されたとしている。

イスラエル首相府によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日にレバノン国民に対してビデオメッセージを発表し、「ヒズボラは住宅の居間にロケット弾を、車庫にはミサイルを設置した」と述べ、ヒズボラの攻撃からイスラエル国民を守るために、これらの武器を破壊しなければならないとし、IDFの避難警告を真剣に受け止め、今すぐに危険な場所から退避するよう訴えた。

レバノンの保健省によると、23日のIDFによる空爆で死者数は492人、負傷者数は1,645人となったとしている(ロイター9月24日)。

IDFは9月20日にはレバノンの首都ベイルートに空爆を行い、ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」のイブラヒム・アキル司令官を含む複数のヒズボラ幹部を殺害したと発表した。

レバノンでは、9月17日と18日には通信機器の爆発により37人が死亡している。ハマスを支援するために行動しているヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師は19日に演説を行い、「敵(イスラエル)はあらゆる法律とレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と非難し、「厳しい報復としかるべき処罰を受けるだろう」と述べた(「アルジャジーラ」9月19日)。

ヒズボラは9月22日に、イスラエルへの報復の一環として、イスラエル北部のハイファ近郊を攻撃したと発表した(米国政治専門紙「ポリティコ」9月22日)。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、レバノン、パレスチナ)

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