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米ロサンゼルス市、2028年五輪を目標としたゼロエミッション投資計画を発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月13日 0時55分

米国ロサンゼルス市のロサンゼルス・クリーンテック・インキュベーター(LACI)(注)は12月6日、2028年に開催予定のオリンピック・パラリンピックに先立ち、ロサンゼルス都市圏で排ガスゼロを推奨するために自動車の電動(EV)化を充実させるインフラ投資計画「Going for Gold(金メダルを目指す)」を発表した。具体的には、バスやトラックを含む中型および大型のEV車両の充電設備といったインフラ投資を行う。

開催まで4年を切る中、この計画は、排ガスゼロの交通手段やモビリティソリューションの導入といった充電インフラへの投資を促進することで、よりきれいな空気や温室効果ガス排出削減により、自動車社会のロサンゼルス都市圏を2028年夏季の開催期間前後のみならず、それ以降も恩恵があるよう提言をしている。

同計画の実行に当たりLACIは、非営利の民間組織である2028年オリンピック・パラリンピック大会委員会「LA28」から支援を受け、カリフォルニア州エネルギー委員会からの助成金を確保している。排ガスゼロに向けた輸送インフラとモビリティソリューションを特定・査定し、大会でどのように適応させるかなどのフレームワークを考案していく。

LACIは、競技開催地を起点としたヒトとモノの輸送を行う場所を特定し、ロサンゼルス市民に長期的なサービスが提供できる排ガスゼロ策として、次の5つのインフラ投資を計画している。

スクールバスの停留所の充電設備
乗り換えバスの停留所の充電設備
市営空港を活用したエネルギー・交通ハブ
ラストマイル(最終到着地前の交通区間)でのモバイル式充電およびエネルギー設備
EV対応の輸送管理サービス

大会期間中の交通は、選手の輸送に800台の大型バス、訪問者や大会運営関係者のためさらに2,700台のバスが必要となるほか、メデイア関係者や来賓向けに4,500台の大・中・小型が混在する車両が使われる見込みで、これらのEV化車両の走行に2,500台の追加充電設備が必要となる。インフラ投資計画の設備やサービスの調達はすでに開始されているものもあるが、引き続き多くの設備や車両の調達が各分野で行われることが予想される。

(注)LACIは、2011年にロサンゼルス市と市水道電力局(LADWP)によって設立されたインキュベーター。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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