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第3四半期のGDP成長率は前期比1.5%(チェコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年12月1日 15時20分

添付資料PDFファイル(72 KB)

チェコ統計局の11月30日の発表によると、2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前期比1.5%で、第2四半期(4~6月)の1.3%に続き、小幅なプラス成長となった。一方、前年同期比では3.1%で、前期の8.2%から減速した。

需要項目別にみると、民間最終消費支出が前期比4.3%増と国内経済を牽引した。特にサービス部門への個人消費が増大したが、これは2021年4月12日に新型コロナウイルス対策としての非常事態宣言が解除(2021年4月9日記事参照)されて以降、規制措置が段階的に緩和され、5月31日付でレストランなどのサービス店の営業が全面的に再開した影響とみられる。一方、外需に関しては、輸出が5.9%減となり、第2四半期の0.8%増からマイナスに転じた(添付資料表1参照)。

第3四半期のGDP成長率を産業別にみると、営業規制が解除されたレストラン、ホテルなどを含む「小売り・卸売り、ホテル、レストラン、運輸」部門が前期比7.0%と引き続き好調で、前期の4.1%から伸びがさらに拡大した。一方、製造業はマイナス3.1%で、2020年第3四半期以降、4四半期続いていたプラス成長が途切れた(添付資料表2参照)。特に自動車産業においては、半導体チップ不足による生産停止の影響を受け、チェコ自動車工業会(Auto SAP)の9月16日付発表によると、8月の国内乗用車生産台数は4万4,127台に落ち込み、前年同月比で56.8%減少した。同工業会の11月18日付発表によると、10月の生産台数は6万8,202台にまで回復したが、前年同月比では47.0%減と依然として低い水準だ。ズデニェック・ペツル会長は同発表において、「直近の数週間は、状況がやや改善されたことを示唆する情報も散見されるが、依然として極めて厳しい状況が続いている」と指摘している。

財務省は11月9日に最新マクロ経済見通しを発表し、2021年のGDP成長率を8月発表予測値の3.2%から2.5%に下方修正した。チェコ国立銀行(中央銀行)も11月4日に発表した秋季経済予測で3.5%から1.9%に下方修正している(2021年11月8日記事参照)。財務省は中銀と同様に、内需が国内経済の牽引力となる一方で、サプライチェーンの混乱が輸出を押し下げ、貿易収支が経済成長を抑制すると予想している。

(中川圭子)

(チェコ)

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