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中銀、政策金利を19%に引き上げ、10月の利上げも示唆(ロシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 0時35分

添付資料PDFファイル(186 KB)

ロシア中央銀行は9月13日に行われた金融政策決定会合で、主要政策金利(キーレート)を18.0%から19.0%とすることを決定し、16日から適用した(添付資料図参照)。7月に続き、2会合連続の引き上げとなった(2024年8月5日記事参照)、2025年末までに目標の4%に向けてインフレ率を抑制するのが狙い。

ロシア中銀のエリビラ・ナビウリナ総裁は9月13日の記者会見の中で、利上げの理由を説明した。インフレ率が高い水準にあり、消費や投資需要が沈静化していないこと、労働力不足による供給面での制約がある中、内需が高い水準が続いていることなどを挙げた。

ナビウリナ総裁は、価格変動の大きい食品とエネルギーを除くコアインフレ率が6.0~8.0%と高い水準で推移していると指摘した。高まるインフレ圧力の要因の1つとして、家計のインフレ期待が4カ月連続で上昇していることを挙げた。制裁による物流や国際決済の問題のため、海外から国内市場への商品やサービスの供給が制限されていることにも言及した。

ロシア中銀は、9月9日時点で年間インフレ率が9.0%と高い水準で推移しており、2024年のインフレ率は7月予測の6.5~7.0%の予測を超える可能性が高いとしている。2025年には4.0~4.5%に低下し、その後は4%近くで推移する見通しだ。

ナビウリナ総裁は、2025年末までにインフレ率を目標の4%の水準で安定させるため、必要に応じて追加の引き上げをする考えを示した。10月25日に予定されている次回の金融政策決定会合では、財政政策や今後3年間の連邦予算案の更新を考慮し、利上げを検討すると述べた。

(小野塚信)

(ロシア)

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