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ウェルネス特化のBtoB展示会、マレーシアで初開催、International Wellness Expo 2024(マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月10日 0時10分

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ウェルネス産業に特化したBtoB向け展示会「International Wellness EXPO 2024」が1127日から29日にかけて、マレーシアの首都クアラルンプールで開催された。同国でウェルネス産業に特化したBtoB向けの展示会が開催されるのは初めて。マレーシア、英国、韓国、カナダ、日本など12カ国から86社がブースを出展した。

同展示会の主催者、グリーンウェルネスマレーシアの創業者ドルフ・ペン氏は「ウェルネスはもはやぜいたく品ではなく、人類の未来への投資だ。マレーシアのウェルネス市場は大きくないものの、ASEANの中心という立地の良さを生かして、多くの企業にとってビジネス創出の場にしたい」と意気込みを語った。

写真 オープニングセレモニーでイベントの趣旨を説明するドルフ・ペン氏(ジェトロ撮影)

オープニングセレモニーでイベントの趣旨を説明するドルフ・ペン氏(ジェトロ撮影)

ジェトロでは、マレーシアの健康食品市場に高い関心を持つ奈良県製薬協同組合から4社を招聘(しょうへい)し、出展企業や来場バイヤーとの意見交換や商品紹介を支援した。同組合の事業活性化委員長の梶谷徳輔氏は「マレーシアでの許可申請のノウハウなどの情報交換につなげていきたい」とした。

写真 International Wellness EXPO2024の様子(ジェトロ撮影)

International Wellness EXPO2024の様子(ジェトロ撮影)

米国の非営利団体グローバル・ウェルネス・インスティチュートによると、2023年の世界のウェルネス市場規模は6兆3,000億ドルに上る。同団体の世界ウェルネス経済ランキング(2022年)によると、マレーシアの市場規模は27位で、ASEANではインドネシア(18位)、フィリピン(22位)、タイ(24位)に次いで4番目と、まだ決して大きくはない。他方で、国勢調査と人口動態などを扱う調査機関ワールド・ポピュレーション・レビューによると、成人に占める糖尿病患者の割合は19.0%で、ASEANで最も高いため(添付資料表参照)、健康への意識は高まっており、市場としての注目度も今後高まることが予想される。

(注)マレーシアの健康食品に関する規制については、ジェトロの調査レポート「マレーシアにおける健康食品ビジネス関連規制および手続きに関する調査報告書」を参照。

(都築佑樹、川本暖乃、林燕児)

(マレーシア)

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