イスラエル、「イランの攻撃の99%を迎撃」(イスラエル、イラン、米国、英国、フランス)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月15日 13時45分
イランが現地時間4月13日深夜から14日未明にかけて、イスラエルに向けて大規模な攻撃(2024年4月15日記事参照)を行ったことに対し、イスラエル首相府は4月14日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の声明を発表した。ネタニヤフ首相は「われわれの防衛システムは配備されており、防御的にも攻撃的にもあらゆるシナリオに備えている」と述べるとともに、ミサイルの迎撃に協力した米国、英国、フランスなどに感謝するとした。さらに、「われわれに危害を加える者に対してはわれわれも危害を加える。いかなる脅威からも自らを守り、断固とした決意をもってそれを行う」と述べた。
イスラエル国防軍(IDF)のダニエル・ハガリ報道官は4月14日の会見で、イランからイスラエルに向けて約170機の無人機(UAV)、30発以上の巡航ミサイル、120発以上の弾道ミサイルが発射されたが、そのうち99%が迎撃されたと述べた。イスラエル領内に到達した無人機と巡行ミサイルはなく、弾道ミサイルの数発はイスラエル南部のネバティム空軍基地に着弾したが、インフラへの被害は軽微だったとしている。
ミサイル警報アプリ(Tzofar)の4月14日の空襲警報画面(ジェトロ撮影)
ホワイトハウスは米国時間の4月13日にジョー・バイデン大統領の声明を発表し、イスラエルの軍事施設に対する攻撃を非難するとともに、米国が無人機やミサイルの迎撃に協力したことに言及した。バイデン大統領はネタニヤフ首相と電話会談を行い、「イスラエルの安全保障に対する米国の鉄壁の関与を再確認した」と述べた。
イスラエル現地メディアによると、テルアビブ郊外にあるベングリオン国際空港は、イランからの攻撃の影響で4月14日の未明に一時的に閉鎖していたが、同日午前7時30分から再開した。イスラエルの民間防衛軍(ホーム・フロント・コマンド)によると、4月15日午前0時から16日午後6時(日本時間15日午前6時から17日午前0時)までの間は、ガザ地区周辺や北部を除くほとんどの地域において、職場や教育現場では制限なく活動できるとしている。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(中溝丘)
(イスラエル、イラン、米国、英国、フランス)
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