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広東省2024年上半期の経済指標を発表、投資や消費が伸び悩み(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月2日 1時5分

添付資料PDFファイル(176 KB)

中国の広東省統計局は7月23日、2024年上半期の域内総生産(GRP)は前年同期比3.9%増の6兆5,242億5,000万元(約137兆93億円、1元=約21円)だったと発表した。中国の2024年上半期のGDPは前年同期比5.0%増の61兆6,836億元で、これに占める広東省の割合は10.6%となった(添付資料表参照)。

広東省の主要経済指標をみると、社会消費品小売額は前年同期比1.2%増(前年同期伸び率から6.2ポイント縮小)の2兆3,500億元だった。うち飲食業は3.2%増、実物商品小売りは0.9%増だった。固定資産投資額は1.5%減(5.9ポイント減)で、うちインフラ投資が0.1%増、不動産開発投資が16.8%減だった。

貿易総額は前年同期比13.8%増(前年同期伸び率から15.1ポイント拡大)の4兆3,705億元、中国全体に占める広東省の割合は20.6%となった。うち輸出総額は12.1%増(8.5ポイント拡大)の2兆8,470億元、輸入総額は17.1%増(26.7ポイント拡大)の1兆5,236億元だった。品目別でみると、機電製品は9.9%増、バッグ・靴・玩具などの労働集約型製品は2.4%増、鋼材は4.4倍だった。

広東省の主要都市の経済指標をみると、広州市の2024年上半期のGRPは前年同期比2.5%増で、年度目標の5.0%を下回った。一定規模以上の工業生産増加額(付加価値ベース)は0.8%減だった。うち3大主要産業の1つの自動車製造業は16.4%減と大きく減少した。日系自動車メーカーの生産・販売減のほか、新エネルギー車メーカーの広汽埃安新能源汽車(広汽埃安)の生産・販売減、自動車のコア部品の現地調達率が低いことによる部品不足などが主要要因と考えられる(「界面新聞」2024年7月29日)。社会消費品小売総額は前年同期比横ばいで、広州市統計局は、自動車、石油の需要減や不動産関連の内装用品小売市場の低迷などの影響を受け、全市の消費財市場の成長が鈍化したと分析した。

深セン市の2024年上半期のGRPは前年同期比5.9%増で、年度目標の5.5%を上回った。貿易と工業が同市経済の牽引役を担ってきた。貿易総額は31.7%増の2兆2,013億元、輸出総額は34.9%増の1兆4,089億元、輸入総額は26.5%増の7,924億元で、それぞれ広東省全体の50.4%、49.5%、52.0%を占めている。主要な輸出品目をみると、機電製品が21.4%増で、同市の輸出総額の67.4%を占めている。うち携帯電話や自動データ処理設備(パソコン)、家電製品の合計額が18.9%増、電子部品29.3%増、電気自動車(EV)51.7%増、太陽光発電製品81.6%増だった。一定規模以上の工業生産増加額(付加価値ベース)は12.0%増で、全省伸び率の2倍だった。うち製造業は12.7%増、電力・熱エネルギー・ガス・水の生産・供給が8.3%増だった。

(梁梓園)

(中国)

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