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イスラエル国防軍、人質救出作戦で4人救出(イスラエル、パレスチナ、米国、フランス)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月10日 16時0分

イスラエル国防軍(IDF)は6月8日、パレスチナ自治区ガザ地区中部のヌセイラトで人質救出作戦を実施し、人質4人の救出に成功した。IDFのダニエル・ハガリ報道官によると、4人は2023年10月7日のノバ音楽祭で誘拐され、ハマスに監禁されていたが、246日目に救出された。今回の救出作戦は日中に行われ、イスラエル軍は数週間前から救出作戦のための準備を進めてきた。ハガリ報道官は「4人の人質が帰還したことを喜んでいるが、120人の人質を取り戻すためにあらゆることを行う」と述べた。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日、シェバ病院で救出された人質4人とその家族と面会した後に声明を発表し、「この作戦には最高度の創意工夫と勇気が必要で、わが国の兵士は比類ない活躍をした」と作戦の成果を称賛した。その上で「ハマスが人質を全員解放することを期待しているが、もし解放しないのであれば、われわれは人質を全員帰国させるためにあらゆる手段を講じる」と述べた。

ホワイトハウスは同日、ジェイク・サリバン大統領補佐官の声明を発表し、作戦が成功したことについてイスラエル治安当局を賞賛するとともに、「米国は、米国市民を含む、いまだハマスに拘束されている人質の解放を確保するためのあらゆる努力を支援している」と述べた。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は同日、米国のジョー・バイデン大統領との首脳会談後の共同記者会見で、IDFによる4人の人質解放を歓迎したものの、「(ガザ地区の)ラファの状況と人的被害は容認できない」と指摘した。バイデン米大統領は4人の人質救出に関するマクロン大統領の発言に同調するとともに、「全ての人質が帰還し、停戦が実現するまでわれわれは活動を止めない」と述べた。

なお、ガザ保健当局は翌9日、IDFの作戦によって274人が「殉教」し、698人が負傷したと発表した。

パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバース議長は8日、IDFが行った「大虐殺」の影響について協議するため、国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請するよう、パレスチナの国連特使に指示したと述べた(パレスチナ通信社「WAFA」6月8日)。

イスラエルのテルアビブ市内では8日夜に、人質解放やネタニヤフ首相の退陣を求める集会が開かれた。参加者の一部が警官隊と衝突し、「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(6月9日)によると、33人が逮捕されたとしている。

写真 解放された人質の肖像画を掲げる集会参加者(ジェトロ撮影)

解放された人質の肖像画を掲げる集会参加者(ジェトロ撮影)

写真 集会参加者を公道から排除するイスラエル警察騎馬隊(ジェトロ撮影)

集会参加者を公道から排除するイスラエル警察騎馬隊(ジェトロ撮影)

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、米国、フランス)

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