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第3回グローバルAI会合が開催、テーマは「人類のための人工知能」(サウジアラビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 1時20分

サウジアラビアの首都リヤドで9月10日から12日までの3日間にわたり、第3回グローバル人工知能(AI)サミット(GAIN Summit)が開催された。このサミットは「人類のためのAI」と題し、政府関係者のほか、世界各国から専門家などが集まった。

冒頭、開会あいさつをしたサウジデータ・AI庁(SDAIA)のアブドゥラー・シャラフ・アル・ガムディ長官は、「サウジアラビアがAIの技術革新においてリーダーシップを発揮し、SDAIAがデータとAIを通じて経済成長を推進する重要な役割を担っている」と述べ、AIに関する国連傘下の諮問機関設立に向けた議論や、人工知能研究・倫理国際センター(ICAIRE)の設立など、世界的な協力を促進するSDAIAの重要な役割についても言及した。

同サミットでは、AI分野における革新と産業、AIのより良い未来を形成する重要なポイント、AIの倫理、スマートシティ開発におけるAIの影響、AIガバナンス、AIとモノのインターネット(IoT)、ディープフェイク(AIを使って作られた偽の画像・動画・音声)検知、AIを活用した精密医療など幅広いトピックが取り上げられ、講演やパネルディスカッション、ワークショップで議論された。

SDAIAとエヌビディア(NVIDIA)は、アラビア語の大規模言語モデル(LLM)(注1)であるALLaM(注2)を利用してAIアプリケーションの構築・展開を行うために、エヌビディアの最新技術を活用し、モデルの有効性を高め、機能を拡張するため両者が協力することを発表した。

また、同サミットと並行で開催された第1回国際AIオリンピック(IAIO)では、25カ国の44人が集まり、各国最多4人のチームを編成し、AI技術を活用し科学的問題の解決策を開発する実験テストを行ったほか、実践的なデモンストレーションにも臨んだ。

国立情報センターのイサム・アブドゥラ・アル・ワゲイト所長は閉会あいさつで、国連国際電気通信連合(ITU)とサウジアラビアのパートナーシップによるAIへ対応するための世界的枠組みの開発や、イスラム世界教育科学文化機構(ICESCO)がOECDと共同で発行した「イスラム世界のための人工知能に関するリヤド憲章」の発表など、会合中に発表された内容の世界的重要性を強調した。

(注1)大量のテキストデータで学習した言語モデル(Large Language Models)。

(注2)SDAIAのアラビア語版LLM。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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