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マレーシアのヘルスケア展示会、日本製品をPR(マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月6日 0時5分

マレーシアの首都クアラルンプール市で10月16日から19日にかけて、スランゴール州政府傘下のインベスト・スランゴールが「スランゴール州・ライフサイエンス・コンベンション(SLC)2024」を開催した。SLC2024には、マレーシア政府系機関や教育機関、研究機関、民間企業など30以上の企業・団体がブースを出展した。

写真 展示会場の様子(ジェトロ撮影)

展示会場の様子(ジェトロ撮影)

ジェトロは、ヘルスケア商品をはじめとする日本製商品のマレーシアでの販路拡大を目的として、オンラインカタログサイト「Japan Street」の広報ブースを出展した。同国内における高齢化の進展や慢性疾患の増加などによる健康意識の高まりを受け、広報ブースではカタログサイトに掲載する商品のうち、需要増が見込まれるサプリメントや高齢者ケア用品を中心に、10社10商品を展示・紹介した。高品質な日本製商品を求めるバイヤーが関心を示した。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

日本からは、医療機器の製造企業を会員として有する日本医療機器テクノロジー協会(東京都)も出展。ディスポーザブルの医療機器など、会員企業の商品を来場者に紹介した。また、病院や介護施設向けのソフトウエアの開発・販売を行うエイビス(大分県)も、同じく大分県の会社であるアドテック(感染症ウイルスや歯周病原菌の検査キット)、トライテック(内視鏡のスコープ洗浄器)、日本ヒューマンメディック(整形外科用のパルス洗浄器)、ケイ・デザイン(自立式の杖)、エアロシールド〔紫外線(UV-C)照射技術を用いたウイルス不活化装置〕の5社を束ねて出展した。各社は製品サンプルやポスターを展示し、高度医療機器・サービスへの需要が高まるマレーシアで、日本製品の技術力の高さをアピールした。

花王マレーシアは、2024年7月からマレーシアで販売している蚊よけクリーム「ビオレガード モスブロックセラム」の広報ブースを初出展。マレーシアでは蚊に刺されることで感染するデング熱の症例が多いことを踏まえ、肌に優しい化粧品原料を有効成分とした新しいアプローチの蚊よけ商品としてPRした。同社担当者は「敏感肌の人や従来の蚊よけ商品の強い匂いに抵抗を持っている人から評価を得られた。来場者と話す中で、蚊よけ商品を日常的に利用する人が少ないことが分かり、より使いやすい設計を検討するとともに、デング熱の危険性や蚊よけの重要性について啓発が必要だと感じた」と述べた。

写真 花王マレーシアによる蚊を使用した商品のデモンストレーションの様子(ジェトロ撮影)

花王マレーシアによる蚊を使用した商品のデモンストレーションの様子(ジェトロ撮影)

(川本暖乃)

(マレーシア)

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