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米アマゾンと国際知的財産保護フォーラム、「模倣品対策セミナー2024」共催(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月16日 10時0分

ジェトロが事務局を務める「国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)」は7月10日、特許庁から委託された模倣品対策事業の一環として、「IIPPFインターネットプロジェクトチーム(PJ)・アマゾン第4回ワーキングループ(WG)会合」を実施した。

IIPPFインターネットPJ(注1)は、海外電子商取引(EC)プラットフォーマーとの意見交換を定期的に実施しており、米アマゾンとは2017年からほぼ毎年、同社の模倣品対策体制についてのセミナーや意見交換会を行っている。今回の会合では、アマゾンから日本企業に対し、模倣品対策の体制を説明する「アマゾン模倣品対策セミナー」を開催した後、同社のブランド保護ツールに関し、IIPPFインターネットPJメンバーとの意見交換を行った。

会合前半の「アマゾン模倣品対策セミナー」には、600人を超える参加があった。同セミナーでは、ブランドの構築や保護に役立つサービスの「アマゾン・ブランド・レジストリー」(注2)の登録条件や、登録後に無料で利用可能なツールを紹介した。そのほか、権利侵害報告ツールや機械学習を利用した自動プロテクションツールなど、ブランド保護機能の解説もあり、権利者による積極的な登録・利用が促された。

同セミナーでは、特許権者が特許権侵害紛争を解決する場を提供する「アマゾン・パテント・エバリュエーション・エクスプレス(APEX)」にも触れた。同サービスは、権利侵害の報告に対し、中立的に評価する第三者の専門家が、商品が権利侵害に当たるかどうかの判断をする仕組みだ。

また、ブランドオーナーの成長に役立つ計15のサービスのうち、ブランドページにあるブランドストア、商品ページにある比較テスト、商品紹介コンテンツ、プレミアムA+カスタマーレビューページにあるアマゾンバインなど、商品のコンセプトや特徴をより魅力的に伝えられるものを抜粋、紹介した。

会合後半のアマゾンとの意見交換パートには、IIPPFインターネットPJメンバー企業から27人が参加した。参加企業からは、「アマゾンは模倣品対策、ブランド保護に積極的に取り組んでいる」「ITを活用して侵害対策を強化しているという好印象を受けた」「アマゾン・ブランド・レジストリーの理解しきれていなかった機能を理解できる機会となった」などといった声があり、活発な意見交換を行った。

(注1)IIPPFインターネットPJでは、国内外のECプラットフォーマー、SNSサイトなどとの間で双方向の意見交換、インターネット上での知的財産権侵害に関する調査を行っている。

(注2)2017年から開始された無償サービスで、登録することにより、アマゾンのブランド保護ツールの利用が可能となる。

(泉高晟)

(米国、日本)

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