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アジアでの協業も視野にスマートシティ分野で日本企業のリバースピッチ開催(ドイツ、欧州、アジア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月18日 1時0分

ジェトロは11月27日、アジアベルリンサミット(2024年12月12日記事参照)の一環として、スマートシティをテーマに、スタートアップやエコシステムビルダーに対してJ-Bridge(注)を活用する日本企業によるリバースピッチ「Tech Innovation Challenge with Japan at Asia Berlin Summit」をドイツ・ベルリンのディープテックのハブ拠点MotionLab.Berlinで主催した。

写真 ものづくりの最新ハブとして注目される会場(Asia Berlin Forum提供)

ものづくりの最新ハブとして注目される会場(Asia Berlin Forum提供)

11月25日には、赤の市庁舎で開催されたアジアベルリンサミット本会合で、ジェトロ・ロンドン事務所の蒲田亮平ディレクターが本イベントを案内し、対日投資や日本企業との協業連携の意義を伝えた。東京都とベルリン州が都市交流30周年の2024年、ベルリン州はSusHi Tech Tokyoへミッションを派遣している(2024年6月11日記事参照)。

イベントにはベルリンをはじめ、欧州有数の半導体クラスターで知られるザクセン州、埼玉県と交流を深めるブランデンブルク州、大阪市と連携するハンブルク州のほか、インドネシアやインド、韓国などのスタートアップやエコシステムビルダー、学術界から約150人が集まった。

ジェトロ・ベルリン事務所の岡本繁樹所長による開幕のあいさつの後、志野光子・駐ドイツ日本大使が2025年の大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会をデザインすること」を紹介し、未来社会の共創に向けた日独スタートアップのさらなる連携への期待を述べたほか、ロバート・ヘルマン・ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)総裁がディープテック分野でのオープンイノベーションの重要性(2024年2月9日記事参照)を述べた。基調講演では、アジアベルリンサミットの創設者でありベルリン州首相府における国際部門の責任者ライナー・ザイダー博士が、アジアと協業してスマート社会を目指す重要性を述べた。

写真 ザイダー博士による基調講演(Asia Berlin Forum提供)

ザイダー博士による基調講演(Asia Berlin Forum提供)

ベストプラクティスとして、ダイナミックマッププラットフォームがJ-Bridgeや新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を活用し、ドイツのVentusを始め世界のスタートアップと連携を進めるプロジェクトを紹介。スマートシティ実現に向けた登壇企業各社の課題は当日のプログラムを参照。

アジアベルリンアンバサダーを務めるクロスビー最高経営責任者(CEO)の山本知佳氏は、東西分断などの歴史的背景から醸成されたベルリンのエコシステムは、世界の中でも多様性やインクルーシブネスの点で特異性を持ち、オープンイノベーションにとって重要と総括した。

参加者からは、「日本企業によるリバースピッチは新しい経験で有意義」「企業や投資家、公共事業がつながることで政策レベルへのアプローチにも役立つ」などの意見が聞かれ、スタートアップから個別マッチングが依頼されるなど、ベルリンから欧州・アジアでのスマートシティ実現に向けた機運の高まりが見られた。

当日の様子はジェトロYouTubeチャンネルで4つのパート(主催者・来賓挨拶および基調講演ベストプラクティスおよびリバースピッチ前半後半MotionLab,J-Bridge紹介・講評)に分けて公開中。

11月28日には、福井県庁がジェトロ協力のもと、アジアベルリンサミットの一環として地元の眼鏡や伝統工芸などを紹介した。

(注)日本企業とスタートアップなどの海外企業の国際的なオープンイノベーション創出のためのビジネスプラットフォーム。

(小菅宏幸、ダビッド・インメ、伊藤佳奈子、西山巧人)

(ドイツ、欧州、アジア、日本)

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