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中部ゲアン省とハティン省の沿岸部に高速道路が開通、ハノイ市からの移動時間短縮(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月18日 0時5分

添付資料PDFファイル(149 KB)

ベトナム交通運輸省は6月29日、南北高速道路東側(以下、南北高速道路、注1)の一部となる中部のゲアン省とハティン省の高速道路の開通式を行った。2023年9月に開通した高速道路と接続し(2023年10月12日記事参照)、首都ハノイ市から南方へ300キロ以上離れたハティン省まで、高速道路が延伸された。これまでハノイ市とハティン省間の車移動は6時間程度を要していたが、4~5時間に短縮される(注2)。

今回完成した道路はゲアン省ジエンチャウ~ハティン省バイボット区間(49キロ)。4月に北側のゲアン省の始点から30キロが開通し、6月に残りの19キロが完成したことで、全線開通となった。

また、同区間の開通により、2つの段階に分けて開発が進められている南北高速道路の第1段階に当たる11プロジェクト(総距離約653キロ)が全て完成した(添付資料表参照)。2017~2020年に建設予定だった第1段階は4年遅れで完了したことになる。

なお、第2段階に当たる12プロジェックは2023年1月1日に一斉に着工済みで、2025年中に完成予定だが、2024年6月時点では進捗が遅れている。そのため、2025年末までに全線完成が間に合わない可能性もある(VTV報道6月6日)。

ジエンチャウ~バイボット区間の総投資額は約11兆1,500億ドン(約691億円、1ドン=約0.0062円)で、2021年5月に交通運輸省と地場企業6社による官民パートナーシップ(PPP)方式で着工した。現時点は、4車線で最高速度が時速90キロとなっている。現在は無料通行が可能だが、9月30日から16年6カ月にわたって有料となり、車種によって、1キロ当たり1,700~6,490ドンが徴収される予定だ。

高速道路がハノイ市からハティン省までつながったことで、ゲアン省やハティン省をはじめとする北中部の社会・経済・観光などの発展促進も期待される。

(注1)南北高速道路東側は北部ランソン省から南部カマウ省まで、第1・第2段階の建設区間と、それ以前に開通している区間を合わせて、全長2,063キロを予定。西側は2030年以降の完成を予定する計画があるが、現在は未着工。

(注2)ハノイ市の高速道路始点(ファップバン)からハティン省の高速道路終点(バイボット)まで。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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