ジェトロ、中国で初となる釣り具プロモーションイベント開催（中国）

ジェトロは9月20～22日、中国江蘇省江陰市で、JAPAN MALL事業連携事業「中国消費者向け販促・PRイベント」の一環として、日本の釣り具など関連商品のプロモーションイベントを行った。釣り具をはじめ、釣りのシーンに合う日用品や酒類などを販売する計14社の日本企業とともに、ジャパンブースを設置した。ジェトロが日本の釣り具などを対象に一般消費者向けのイベントを行うのは初となる。

イベントの会期に併せて、釣具製造販売メーカーのもりげんは、国際ルアートーナメントを開催し、約200人の釣り愛好家らが集まった。国際ルアートーナメントの模様は抖音（Douyin）とJD.comの公式アカウントでも生配信されて、再生回数は2万4,000を超え、リアルとオンラインともに盛り上がりをみせた。

イベントの参加企業は、各ブースで自社のEC店舗のQRコードを設置し、オンライン購入への誘導を行った。オフラインで商品を実際に体験してもらい、オンライン店舗のPRを行うことで、新規顧客を囲い込む狙いがある。来場者からは、「中国や海外にも釣り用具の名だたるブランドはあるが、日本製ブランドの質は高い」「イベントをきっかけに、知らなかった日本のブランドに出会うことができた」との反響があった。イベント後には、国際ルアートーナメントの参加者が各自のSNSから関連情報を発信するなど、情報の拡散も行われた。

イベント現場の様子（主催者提供）

ジェトロが発表した中国釣り市場レポート（2024年2月）によると、中国国内の釣り人口は約1億2,000万人といわれている。若年層をはじめとして、アウトドアレジャーの需要が高まり、特に河川敷などでのルアーフィッシングが盛んだ。日本の釣り具は高品質なことから広く好評を得ているが、既に中国内外のブランドが台頭する中、日本企業のブランディングを意識したプロモーションなどの取り組みが求められる。

（田中正義、張俊俊）

（中国）