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アムヘルド大統領が訪日、日スイスEPA更新が望ましいと強調(スイス、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月13日 11時30分

スイスのフィオラ・アムヘルド大統領は日・スイス国交樹立160周年を記念し、8月5~8日に日本を訪問、7日に岸田文雄首相や上川陽子外相、木原稔防衛相と会談した。

スイス連邦政府の発表(プレスリリース)によれば、8月7日の会談では、スイスと日本の友好関係のさらなる発展、欧州と東アジアの展望、世界の安全保障体制に焦点が当てられたとしている。特にスイス側からは貿易、科学、イノベーションにおける2国間関係の深化と強化の意向が示された。また、アムヘルド大統領は両国の経済関係について、日本はスイスにとってアジアで3番目の重要な貿易パートナーであり、経済関係は素晴らしいが、物品貿易には活力が欠けているとし、スイス側の観点からは、2009年9月に発効した日本・スイス経済連携協定(JSFTEPA)の更新(アップデート)が望ましいと強調した。双方はさらに、エネルギーや持続可能性などの戦略的分野における対話と展望の追求の重要性を確認した。2025年に開催される大阪・関西万博も話題となり、スイスのパビリオンでは、ライフサイエンス、環境保護、人工知能に特に焦点を当てる計画が示された(2023年2月3日記事参照)。

国際問題では、主に世界の安全保障体制に焦点が当てられた。アムヘルド大統領は6月中旬にスイス中央部のビュルゲンシュトックで開催されたウクライナ平和サミットにおける日本の取り組みに感謝の意を表した。さらに、開かれたルールに基づく安定した世界秩序の実現に向けた日本の重要な役割を指摘した。また、スイスは、1953年7月の朝鮮戦争休戦協定の順守を監視する中立国監視委員会(NNSC)の創設時からのメンバーであり、朝鮮半島の状況や緊張緩和に向けた取り組みについても議論が交わされた。

そのほか、アムヘルド大統領は、スイスのジュネーブ市と歴史的に友好関係にある東京都品川区を視察し、ジュネーブ市と品川区で進行中の文化交流についても、森澤恭子区長と協議した。

(田中晋、パブロ・ダス)

(スイス、日本)

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