コロンビアの2025年の最低賃金は前年比9.5%増に(コロンビア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月27日 10時30分
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は12月24日、2025年の月額法定最低賃金を前年比9.5%増の143万2,500ペソ(約5万1,570円、1ペソ=約0.036円)、交通費手当(注)を同23.46%増の20万ペソとした。12月第1週から行われていた労使団体会合で合意に達することができなかったため、大統領が決定するかたちとなった。大統領府は、ペトロ大統領が今回の決定に至った理由として、2024年のインフレ率が5%前後、11月末のインフレ率は5.2%だったことや、年末の食品インフレ率が年率2.7%、2025年のインフレ見通しは3%ということなどを挙げている。
ペトロ大統領は「最低賃金が上がれば、経済が成長するのであって、その逆ではない。奴隷のような労働者とではなく、稼ぎ、生活に尊厳を持つ労働者とともに、国の経済は成長する」と主張した。一方、使用者側は今回の決定に懸念を示しており、コロンビア商業組合(Fenalco)のハイメ・カバル会長は「今回の9.5%という引き上げ幅は大き過ぎるし、ポピュリズム的だ」「中央銀行が行っている利下げとインフレとの闘いを危険にさらすもの」とコメントした。
(注)コロンビアでは、月額賃金が最低賃金の2カ月分までの労働者には、雇用者が交通手当を支払うことが定められている。
(木村香菜)
(コロンビア)
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