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GCCとの第1回FTA交渉会合を開催、ペルーとのCEPAは11月の実質合意に期待(インドネシア、湾岸協力会議(GCC)、ペルー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 1時15分

インドネシア商業省は9月9~13日、湾岸協力会議(GCC、注1)との自由貿易協定(FTA)の第1回交渉会合(注2)をジャカルタで開催した。

交渉は、物品貿易、原産地規則、税関手続き・貿易円滑化、衛生と植物防疫のための措置(SPS)、貿易の技術的障害(TBT)、貿易救済、サービス貿易、投資、デジタル貿易、金融サービス、通信サービス、自然人の移動、イスラム経済の13の分野について実施された。

このFTA交渉の首席交渉官を務める、商業省国際貿易交渉総局2国間交渉ディレクターのジョニ・マルタ氏は、5日間にわたる交渉を非常に生産的だったと評価したうえで、「GCCとの協力を強化することで、湾岸地域諸国だけでなく、他の中東地域、アフリカ、欧州にもインドネシアから製品を輸出したい」と強調した。第2回交渉会合は、11月21日にサウジアラビアで開催される予定だ。また、第1回交渉会合のフォローアップとして、10月に物品貿易、中小企業、ビジネス競争、経済協力などについてオンラインで協議するとした。

グローバル・トレード・アトラスによると、2023年のインドネシアからGCCへの輸出総額は約8,550億円だった。そのうち4分の1(約2,088億円)を占める自動車は、トヨタ自動車、三菱自動車、スズキ自動車の日系3社が輸出していることから、このFTAによる日系企業への影響も大きいとされる。

ペルーとの包括的経済連携協定(CEPA)は第3回交渉会合を開催

同省は9月17日、ペルーとの包括的経済連携協定(CEPA)にかかる第3回交渉会合を開催した。同CEPA交渉でも首席交渉官を務めるジョニ氏は、ペルーとのCEPAの重要な論点として市場アクセス、技術規則、食料安全保障、非関税障壁の削減を挙げた。第4回交渉は10月下旬にジャカルタで開催する予定で、両国は11月にペルーで開催されるAPEC首脳会議の機会を捉えて実質合意を目指す。ペルーとのCEPA交渉は5月に交渉が開始された(2024年6月13日記事参照)。

(注1)GCCはサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールの6カ国で構成される。

(注2)GCCとのFTA交渉は2024年7月に交渉開始が発表された。インドネシア政府は24カ月以内に交渉を完了させることを目標としている(2024年8月15日記事参照)。

(大滝泰史)

(インドネシア、湾岸協力会議(GCC)、ペルー)

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