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インド、2023年度GDP成長率は8.2%(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 1時5分

添付資料PDFファイル(117 KB)

インド統計・計画実施省(MOSPI)は5月31日、2023年度(2023年4月~2024年3月)の実質GDP成長率(2011年基準)推計値を前年度比8.2%と発表した(添付資料表1参照)。新型コロナウイルス禍の影響によるマイナス成長からV字回復を果たした2021年度の9.7%、2022年度の7.0%(改定値)に続き、高い成長率となった。年間GDP総額(名目)は295兆3,567億ルピー(約561兆1,777億円、1ルピー=約1.9円)と、過去最高値を記録した。

2023年度の成長率を需要項目別にみると、ほぼ全ての項目でプラス成長を維持した。GDP全体のうち約6割を占める民間最終消費支出が前年度比4.0%増と堅調に伸びたほか、企業の設備投資など投資活動を示す総固定資本形成が9.0%増と全体のプラス成長を牽引した。他方、輸出の伸びは2.6%増にとどまった一方で、輸入は10.9%増と大幅に拡大したことから、輸出から輸入を差し引いた純輸出のマイナス幅が拡大し、成長率を押し下げる要因となった。

産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率をみると、全部門でプラス成長を維持した(添付資料表2参照)。中でも「製造」と「建設」はそれぞれ前年度比9.9%増と大きく伸びたほか、「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」(8.4%増)、「公共・防衛・その他サービス」(7.8%)、「電気・ガス・水道」(7.5%)なども高成長を記録した。「農林水産」は1.4%増と伸び悩んだ。

四半期ベースでは、2023年度第4四半期(2024年1~3月)のGDP成長率は前年同期比7.8%(前年同期6.2%)だった。需要項目別でみると、民間最終消費支出が4.0%増(同1.5%増)、総固定資本形成が6.5%増(同3.8%増)と、いずれも前年同期と比べると高い伸びだった(添付資料表3参照)。産業部門別では、「製造」が8.9%増、「建設」が8.7%増と高かった一方、「農林水産」は0.6%増と微増にとどまった(添付資料表4参照)。

(サンディープ・シン、広木拓)

(インド)

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